ブラック企業からの理不尽な扱いに苦しむ人は多い。キャリコネニュース読者の技術職40代男性は「中古高級外車を買ったらクビにされた」という。
新型コロナウイルスの流行で外出自粛要請が出ているが、ブラック企業には関係がない。サービス業の20代男性は上層部の発言に目を疑った。(文:鹿賀大資)
インフルエンザなのに休ませてくれなかったのに、罹患した社長はしっかり休む
男性は都内に複数の店舗を抱える外食チェーン店で働いている。新型コロナウイルスが拡大する中、エリアマネージャーからグループLINEにある投稿があったという。都知事による外出自粛を要請する会見が開かれた翌日のことだ。
「『他の飲み屋は弱気なことを言っているが関係ない。周りに流されずに頑張ろう』と送られてきました」
要請に反するように営業を続行するというのだ。男性は「驚きを隠せません」と綴っている。
建設会社で事務・管理職をする30代女性は常日頃、社長の横暴な振る舞いに困っている。有休を申請しても「そんなものうちの会社になんてない」と言い張る75歳の社長だ。
「『俺の時代は、休みなんてなく働くのが当たり前だったんだ。うちは建設業なんだぞ!天気が悪けりゃ仕事にもならないのに、有休だなんてふざけたこと言ってんじゃねぇよ!』と言われました」
女性がインフルエンザにかかった際は休むことさえできなかった。その上、「そんなの自己管理ができてねぇ証拠だろうが!」とまで言われた。ところが数日後、社長がインフルエンザにかったときは「会社を3日間休んでいました」という。
「ずっと出勤していたので休ませてほしい」と伝えるも「そんなの関係無い」
30代男性も独裁的な会社の体質に四苦八苦する一人だ。男性は、社長に嫌われているという。社長に「給料10万円減らすぞ」と言い渡され、実際に減額にされている。さらに上司も身勝手だという。
「取引先に渡す書類があり、上司から『明日の朝までに直しておいて』と言われ、徹夜で作業して訂正しました。しかし翌日、その書類は上司の机に置きっ放しでした。それなのに上司は何事もなかったように『先方の担当者が今日休みだったから』と言っていました」
また業務が多忙につき、21日間連続で出勤したことがあった。疲労により1日だけ休みを取ると、上司に理由を聞かれた。
男性は「ずっと出勤していたので休ませてほしい」と伝えたが、「そんなの関係無い」と叱責された。それでいて当の本人はしっかりと所定の休みを取っているとのことだ。理不尽この上ない。新型コロナウイルスはもちろんのこと、ブラック企業も早く終息していただきたい限りだ。
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