新型コロナウイルスが影響で仕事が減る業界もあれば、業務過多になる業界もある。大手運送会社のコールセンターで派遣社員として勤める30代女性は、新型コロナが原因で退職を決意した。
通常営業を行っているが、荷物量が増えて忙しさは増している。さらに関東のコールセンターが一時的に休止したことで、余計に仕事が増えた。「通常より約2000本電話が増え、電話は鳴りっぱなし」という。
「会社が潰れないよう売り上げをあげて下さい。最安値クーポンだします」
現状、ただでさえ人手が足りないが、「来週から持病のある社員やパートはお休みに入る」という。
「一方、派遣には何の確認もありませんでした。直接雇用のパートや社員にのみマスクが定期的に配られるだけで、派遣には何もなし。クラスターが発生しない限り休みになる事はなく、出るのが当たり前の状態です」
女性には幼稚園に通う子どもがいるが、休園になるという連絡が入った。仕事と育児の両立は無理だと判断し、「あーもう辞めようと思いました」と綴る。
美容サロンで働く20代女性は「周りのサロンは自粛している」と書く。しかし、勤め先のオーナーは、
「会社が潰れないよう売り上げをあげて下さい。最安値クーポンだします。俺について来れない人はいますぐ辞めてもらってかまいません」
と言ってのけた。女性は「私たちとお客様の健康を第一に考えてくれなかったので、退職しようと思います」と語っている。
会社側は「休むなら有給使え」という態度
管理・事務職の40代女性は新型コロナに対する会社対応について社長からメールが来たというが、その内容について「営業に向けての『外に出ないで下さい』のみ。事務へは何もありませんでした。社長が信用出来ません」と不満をこぼす。
後の対応は事業部ごとに行われた。ある部署はパートでも給与全額補償で自宅待機となったが、女性の部署はテレワークに切り替わる予定だ。しかしテレワークがいつ開始されるか分からず、現在は通常業務を行っている。会社側は「休むなら有給使え」というスタンスだという。
ただ、会社の対応については平常時から不満を抱いていた。
「入社して10年以上ですが給与上がりません。今のところに異動してからは特に、何かあれば『とりあえずあのひとに~』と他の人より振られて都合よく使われてきましたが、損してる気分です」
実際、社長が変わり方針も変わったことから業績は下降しているという。女性は「創業時からいた社員も随分辞めました。こういう扱い、対応の積み重ねにより会社を信用出来ません」と退職を考えているようだ。
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