世帯年収1000万円の現実、都内では余裕ないって本当? 「しまむら、ユニクロ」「中学受験の塾代とローンで余裕無い」

トピックの書き込みは、「大きな贅沢は出来ないが、凄く何かを我慢してはいない」という人や、「税金が取られすぎ」と不満をもらす人が多かった。

「贅沢はできないけど日々の買い物(庶民派スーパー)では値段見ずにポンポン買える。たまに気分転換に高めのスーパー行く。(中略)生活においての節約や我慢はないという感じ」
「旅行は国内旅行や台湾くらいの距離なら割と行く。セレブ生活やブランド三昧にはなれない」

などと書く人が多数いる一方で、

「全然余裕ないでしょ…夫だけで1000万稼いだって、手取り700万ちょっとだよ?」
「税金ばかり取られて一番損する年収だと思う。補助金とかも全部対象外。高い税金納めてるのに旨味が無さすぎる」

など、不満を語る人も目立つ。確かに年収1000万円といっても、各種税金・社会保険料などが引かれ手取りは720万弱くらいになってしまう。しかも、世帯年収900万円前後から、児童手当や子どもの医療費免除、私立高校実質無償化の恩恵は少ないか、ほとんど受けられない。共働きで必死に働いてやっと1000万円という人も多いのに、ごっそり税金を取られるのはさぞかしやるせないだろう。

「問題は子供が出来てから」「都内住みで子供2人私立」の費用は?

しかし中には「家賃20万くらい払っても普通にやっていける」「年に1~3回海外旅行や国内旅行に行ける」と綴る余裕派も。しかしいずれも「子どもなし、住宅ローンなし」で、口を揃えて「問題は子供が出来てから」と懸念材料を挙げていた。

実際、「子どもがいるとカツカツ」を書く人は多く、

「23区内です。持ち家、年収1000円以上ありますが、子供2人とも私立入れてて、習い事も多数しているので、カツカツです」
「(タワマン低層階住み)周りは、ほとんど中学受験するから塾代とローンで余裕無いよ~」

という人も。年収1000万円以上は周囲との兼ね合いで無理をすることもあるだろう。

子どもの学費を文科省の資料などで検証してみると、すべて公立に通った場合は541万円(塾などの習い事含む)に対し、すべて私立に通った場合は1830万円とえげつない差(1289万円)が出る。小学生は私立6年間959万円ほどで、1人につき年間160万円、2人とも私立なら約320万円だ。(文科省「幼稚園から高等学校卒業までの15年間の学習費総額」より)

加えて、例えば世田谷区の2LDK賃貸マンションの家賃相場は14.9万円ほど(参照:スーモ)。これで子どもが2人いて、中学受験するとなると、年間でかなりの出費だ。

年収1000万円は「どこで妥協するか」が難しい世帯年収

また、「年収1000万円の油断」問題も横たわる。コメントには、「子どもいて決して余裕はないのに気が大きくなった旦那が金持ち気分で散財する」「稼いでるんだからいいんだろって一番高い家電買おうとする」など、「夫の散財」に頭を悩ませる人も。これは妻が散財するパターンもあるだろう。

一方で、「子供4人 ただ今5人目妊娠中だけど大丈夫」など、たとえ子どもがいてもカツカツしていない人もいた。

「マイホーム有り。子持ち。外食週1。国内旅行年5くらい出来ていて、特に普段我慢もなく、生活にすごく満足しています」

といった声だ。

思うに、この「外食週1。国内旅行年5くらい」に満足できるか否かによっても、幸福度が変わってくるのではないだろうか。娯楽や住居、教育などは、希望が上がれば上がるほどカツカツに近くなっていく。最初から持たざる者は高望みもないが、年収1000万円は「どこで妥協するか、しないか」の線引きが難しい世帯年収と言えそうだ。