同じ世帯年収600万円台でも、地域や家族構成によって暮らし向きは大きく異なるだろう。キャリコネニュース読者から寄せられた声には、「穏やかで幸せ」と語る人がいる一方、「毎月赤字で貯金になんてできません」とカツカツの生活にあえぐ人もいる。(文:福岡ちはや)
※キャリコネニュースでは世帯年収に関するアンケートを実施しています。回答はこちらから。https://questant.jp/q/6FE3D7NZ
「夫は不安定な自営業で、冬は収入のない月もあります」
世帯年収600万円台で厳しい生活を嘆く声は、子どもを複数人抱える世帯に目立つ。
「毎月赤字。自分はパートで毎月の収入の変動が激しい」と語るのは、世帯年収650万円、青森県の30代後半女性。夫は単身赴任しており、
「子ども5人、現在もう1人妊娠中で、この先どうするか悩んでます」
と将来を案じている様子だ。
また、世帯年収600万円、鳥取県の50代前半女性は、3人の子どもを抱えてこう嘆く。
「夫は不安定な自営業で、冬は収入のない月もあります。私は私立保育士で、年齢からすると大変少ない給料です。毎月赤字で貯金になんてできません」
それぞれ子育てに時間とお金がかかる時期は、なかなか苦しい日々が続きそうだ。
「学資保険を2つ、老後資金のために生命保険を4つ契約」
一方で、「自分は専業主婦で、夫のみ働いています」と語るのは、福島県の30代後半女性。夫の年収は600万円だ。日頃の生活について、
「地方なので都市部に比べると生活費がかからず、子どもは1人で小学生なので、医療費もかかりません」
「子どもの長期休暇に合わせて年3回と、クリスマスに外泊含む旅行をします」
と余裕のある生活を明かした。また将来への備えは、保険商品を中心に蓄えているという。
「子どもの大学進学後のため月々の貯蓄のほか、学資保険を2つ、夫婦の老後資金のために生命保険の年金運用積立を4つ契約してます」
女性は現状の暮らしに満足しており、
「さほど贅沢はできませんが、夫は毎晩7時には帰宅、完全週休2日なので、家族で過ごす時間もきちんと取れており、穏やかで幸せです」
「年収が上がれば嬉しいですが、その分夫の帰宅が遅くなるなら今のままがいいです」
と胸の内を明かした。
※アンケート概要
■実施期間
2020年10月26日~
■回答数
2145 ※9月15日時点
(記事では、2021年9月5日から9月11日に寄せられた投稿を紹介)
■アンケート対象
キャリコネメルマガ会員(63万人)やキャリコネニュース読者、キャリコネニュースSNSフォロワー
■実施方法
アンケート集計ツール「クエスタント」を使用
回答ページ https://questant.jp/q/6FE3D7NZ
■質問項目
・現在の世帯年収でどのような生活を送っていますか? 満足している点、不満な点、エピソードを教えてください。