大学病院で働いていた女性。懇意にしていた医師から「自分の開院したクリニックで働いてくれないか」と連絡をもらったのが始まりだった。
「『スタッフの離職率が高く、誰が入っても短期間で辞めてしまい困っている』と言うのです。突然の連絡で、きな臭さを感じましたが、給与の高さから転職を決意しました。夜勤からも開放されますし」
女性は意気揚々と退職届を出し、転職。しかしクリニックに入職すると、初対面の看護師長から「あなたの面倒を見る気はないから」と強い口調で言われたのだ。問題はこれにとどまらない。
「院長の目の届かないところで、陰湿な嫌がらせをされました。やたらと採血や雑用を回されるのです。そして宣言どおり、業務はまったく教えてもらえませんでした」
ほかにも勝手にメイクポーチの中身を使われたり、水筒の中身を捨てられたりすることが相次ぎ、女性は3日で退職に至った。
「ワンマン女社長からいじめを受けていた。同期で残ったのは若い男性社員1人だけ」
東京都に住む30代の女性(クリエイティブ職/年収400万円)は、「ワンマン女社長からいじめを受けました」と告白する。
「本当に小さな会社で、従業員は支店を合わせても10人以下。半数はパートでした。社長は狭い業界で活躍されていた方。『正社員は1年単位で辞める』『男女問わず続かない』など、よくない噂をたくさん聞いていました」
入社した女性は、想像を絶するいじめの現場を目撃。社長は気にくわない従業員を、男女関係なく徹底的にいじめていた。「仕事を振らず、休みも2日以上の連休はNG。代休は社長が勝手に決めていました」と内情を打ち明ける。また、講演会に登壇する機会の多い女社長は“芸能人気取り”なところがあり、「社員はマネージャーのような扱いでした」と振り返る。
「私の同期には、正社員の男性が3人いました。創業時以来、一番多い新入社員数だったようですが、1年後には私を含め3人が退職。社長の大のお気に入りの若い男性社員1人だけが残りました」
意外なことに、女性の退職動機は社長のいじめではなかった。女性は「違法な対応を社員に取り始めたので、見切りを付けました」と明かす。わずか1年での退職となってしまったものの、
「いろいろ改善できないか考え動き、社長が求める結果も出して、自分なりにやりきれました」
と語り、女性には後悔も未練もない。
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