女性が働いていた支店は、代理店の人が出入りする程度であまり一般客は来なかった。狭い職場だったので、昼食は応接室で取っていたというほどぼ職場だ。ある日、退社しようとした時に財布がないことに気づいたのだ。
「ある女性が『いつもお昼のとき、ソファーに財布を置いてるよね?』と教えてくれたので応接室に行ったのですが、財布は見当たりませんでした」
その日に限って財布には車検代が入っており、大騒ぎに発展した。その女性社員を疑うわけにもいかず、警察に届け出たが財布は戻らなかった。
「私がいつも昼食時にソファーまで財布を持って行っていることを知っていた先輩女性社員への疑いが、いつまでたっても消えませんでした」
女性はその後、職場への不信感から退職を決意するに至った。
東京都の30代男性(福祉関係)は、更衣室で窃盗事件に遭遇した。基本的に更衣室に鍵はかける決まりだったが、多くの人はかけてなかったという。これが大きな間違いだった。
「中途入社の社員が入ってすぐ、2日続けて財布からお金が盗まれる事件が続いた」
男性自身がなにか盗まれることはなかったが、「そんな職場では働けない」と考え、退職を決意。しかし、その後、ある人が退職。それに伴い窃盗もなくなったため、恐らく犯人は辞めた人だろうと語り草になっている。
「みんなのコートをくるんで、自分の服に入れて盗んでいた」
東京都の60代女性は、以前事務職として働いていた職場で洋服を盗まれた。その職場は、冬のコートを掛けておくスペースが共用になっていた。
「出社すると、みんなそこでコートをハンガーに掛けていくが、紛失が続いていた」
その後、防犯カメラが設置されたことで犯人が特定された。窃盗を見た社員によると、丸めて自分の上着にくるんで持って行っていたという。職場では、「きっと売るんだろうな」と多くの嘆きが漏れていたという。
広島県の50代女性(事務員)は、更衣室で少額のお金や自身の高価な小銭財布など多数の盗難にあった。ロッカーは出入りが自由で、鍵も掛けていたが、何件も盗難があった事がわかり、女性は次第に犯人が誰か疑心暗鬼になった。
「女子ロッカー室を狙って専門に盗難する人がいて、ロッカー室の鍵は簡単に空けられるらしいという噂が流れました」
その後、防犯カメラのおかげで犯人が捕まった。事態は収束したが、女性の不信感が消えることはなかった。
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