働いていれば、苦しいことやしんどいことは多々起きるもの。我慢して乗り越えながら仕事を続けていても、時には耐えられない出来事があって退職が頭をよぎる場合も。
今回はキャリコネニュース読者から寄せられた、会社を辞めようと思ったエピソードを紹介する。(文:コティマム)
蔓延するサービス残業「仕事量は増えるのに『残業時間を減らせ』と言われる」
長時間労働やサービス残業の多さから、会社を辞めたくなる人は多い。
「18時頃に上司から『タイムカードを切って仕事して』と言われ、サービス残業を要求された。終わるのは20時か21時過ぎ」(20代前半/女性/管理・事務職)
「仕事量多すぎ。月の休みが3日しか取れなかった。1年の半分が週休1日だった」(40代前半/女性/管理・事務職)
「サービス残業が蔓延している。仕事のエリアが広がり仕事量は増えるのに、『残業時間を減らせ』と言われる。人は増やさないどころか減らそうとしている」(20代後半/男性/技術職)
休みが少なく、サービス残業が当たり前の職場では、心と体の両方に支障をきたしやすくなる。また、タダ働きでは何のための仕事かわからなくなるだろう。このような環境では、辞めたくなるのも無理はない。
人間関係やパワハラが原因で、退職に追い込まれる場合もある。
「人事が好き嫌いで行われている。パワハラする人が処罰されない。仕事できない人の仕事が減らされ楽になり、できる人の負担が増えていく」(40代前半/女性/管理・事務職)
「上司が勝手に定時でタイムカードを押す。モンスタークレーマーに罵倒されても上司は対応してくれない。休日でも何か問題が起きると電話がかかってくる。上司から『タダ働きしろ』と言われたり、イベント毎に賞味期限間近の商品を購入させられたりする」(50代前半/男性/販売・サービス)
無理強いをする上司がいると、仕事がやりづらくなるだけでなく、モチベーションも保てなくなるため厄介だ。
退職を迫る上司「心が折れて退職に至りました」
高校卒業後にバス会社で働いた経験のある30代男性は、当時の上司から酷いパワハラを受けた。
「仕事の把握で精一杯だった当時の私は、心ない上司らから『仕事遅い』『バカじゃねえの』『辞めちまえ』などの暴言や、殴る蹴るといった暴力を日常的に受けていました」
暴言だけでもありえないが、物理的な暴力まで受けていた男性。怖いながらも耐えていたが、限界に達する出来事が起きた。
「ある日、よくわからない書類について詰問されました。ビクビクしながら答えると、『よくも嘘ついたな。帰れ!』と更衣室に連れ込まれ、制服から通勤着に無理やり着替えさせられました。上司がとどめに放った一言は、『所長が来たら”今日で辞めます、お世話になりました”と言え!』」
男性は当時「睡眠時間2時間の泊まり勤務を月8回・残業代なし」という過酷な労働環境で働いていたため、
「労働環境も相まって心が折れ、退職に至りました」
と明かす。しかし、劣悪な職場環境から早く抜け出せたことは、むしろよかったのかもしれない。男性は現在、別の会社の営業職として働いている。
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