都内在住の40代女性は以前、士業事務所を2週間でスピード退職した。退職のきっかけとなったのは、入社後に知ったブラックな環境だ。表向きには「業務拡大による増員」として求人を出していた職場。しかし、前任者から「私は既に退職した身だけど、引継ぎのために3日間だけ出社することになっている」と説明され、女性は初日から困惑することとなった。
「無理やり引継ぎ事項を詰め込まれ、メモを取っていたら『説明が終わらなくなるから、書かなくていい。とにかく聞いて』と滅茶苦茶でした……。それに共用の資料スペースには全社員の社会保険台帳が置いてあって、人事情報が丸見え状態。現職者の標準報酬から、過去に数日で辞めた人の情報までが見えているのにお構いなしでした」
女性は求人票に記載されていた「連携・協力して進めている」という言葉に大きな違和感を覚え、入社4日目にして退職意志を伝えた。
「旦那の稼ぎが悪いんじゃないの?」「親がこんなグータラじゃ子どもが可哀想」
岐阜県の30代女性が明かすのは、以前の職場で受けた凄絶な新人いびりだ。当時は調理員として勤めていた女性だが、入社直後から複数のベテランパートに目をつけられ、3か月働くのが限界だった。
「別の班で業務もまったく違うのに『遅い』『やり方が気に入らない』と、いちゃもんをつけにやってくるベテランパートたち。そもそもの出勤時間が違うのに『のんびり出勤して楽してる』『給料泥棒』と罵られた。班長や上司に訴えても改善されず、そのうち大声で『旦那の稼ぎが悪いんじゃないの?』『親がこんなグータラじゃ子どもが可哀想』と言葉の暴力を振るわれた」
ベテランパート陣の悪質行為はそれにとどまらない。「給料泥棒のくせに生意気」と女性が使っていたロッカーを勝手に開け、中の荷物をばら撒いたのだ。女性は体調不良をきたし、そのまま退職の運びとなった。
ほかにも、リフォーム営業を1日で辞めた大阪府の50代男性からは、
「求人情報には『月給50万円も可能』と記載されていたが、説明会で聞かされた基本給は15万円。そうすると失業保険は最大6割支給のため、よくて9万円しかもらえないことになる。私には、そんな博打は打てなかった」
という声が寄せられていた。これもブラック企業にありがちなケースだろう。
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