空港職員を7か月で辞めた40代女性「正社員のはずが嘱託社員。定年退職者の再雇用と同じ扱いでした」 | キャリコネニュース
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空港職員を7か月で辞めた40代女性「正社員のはずが嘱託社員。定年退職者の再雇用と同じ扱いでした」

上司からの配慮はなかった

憧れの職業がブラックな仕事内容だったら続けられるだろうか。いくら憧れでも、給料や休日が少ないと相当な我慢強さが必要になってくる。

北海道に住む40代女性は、空港の滑走路や誘導路を管理する仕事に就いた。ところが、さまざまな事情により7か月で退職することとなったという。いったいどのような理由があったのだろうか。(文:林加奈)

※キャリコネニュースでは引き続きアンケート「仕事を即行でやめた人」を実施しています。回答ページはこちら https://questant.jp/q/HF78WM9H

「夫婦ともに同じ会社で同じ部署。家でオン・オフの切り替えができなくなった」

女性は入社する前、正社員の募集を見て応募した。ところが実際の雇用契約では「1年間は有機嘱託社員。その後は無期嘱託社員」で、これは定年退職して再雇用された人と同じ扱いだという。担当業務の範囲も不明確だったため、「本来の業務以外のこともなんでも押し付けられる責任者」という辛い立場だったという。

また、女性の夫も同じ会社で働いており、同じ会社、同じ部署に配属された。これが災いして

「家でオン・オフの切り替えができなくなった。家にいても夫と会社・仕事のことで揉めることが何回もあり、会社・仕事が頭から離れない状態になった」

と振り返る。職場で上司との折り合いが悪かった女性に対し、夫は「会社・上司の言うことは何でも正しい」と考えている人だったため、家でも会社でも女性は精神的に追いつけられる状況になったという。

病気になったのに「自分を騙し騙し働いてください」と上司に言われる

その後、女性は婦人科系の疾患が見つかり、「夜勤のない部署に変えてほしい」と上司に相談した。しかし、上司からの配慮はなかった。

「『自分を騙し騙ししながら働いてください』と言われたことがきっかけで辞めることを決断した。医者からの診断書を出してもらい提出したが『具合が悪くなったら仮眠室で休んでいいから』と出社前提だった。ちなみに仮眠室なんて整備されておらず、夜勤の時は会議室でマットを引いて横になっていた」

こうした環境に耐えられなくなった女性は7か月で退職。「空の仕事に就けないこと以外は満足しています。医者からは『顔色がよくなった』と言われました」という。ところが夫婦関係はしこりが残る結果となった。

「『逃げるように辞めやがった。お前みたいなやつがまた同じ空港で働くなんて許せない』と。この発言を聞いて『こんな人がいる空港を使いたくないと思ったし、夫婦同じ部署で働くことは絶対やめた方がいい』と思った」

と明かしている。

※アンケート概要
■実施期間
2020年11月21日~
■回答数
364※7月21 日時点
■アンケート対象
キャリコネメルマガ会員(63万人)やキャリコネニュース読者、キャリコネニュースSNSフォロワー
■実施方法
アンケート集計ツール「クエスタント」を使用
回答ページ https://questant.jp/q/HF78WM9H
■質問項目
・業種・職種を教えてください
・どれくらいの期間で辞めましたか?
・辞めた理由を具体的に教えてください
・実際、辞めてみてどうですか? 満足・不満、またその理由を教えてください

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