「もっと親しくなりたい」言葉の裏にあった罠 マルチ商法から逃れた女性の証言 | キャリコネニュース
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「もっと親しくなりたい」言葉の裏にあった罠 マルチ商法から逃れた女性の証言

「もっと親しくなりたい」

「もっと親しくなりたい」

勧誘されて商品・サービスを契約した人が、「勧誘すれば紹介料をもらえる」などと言われて、自らも勧誘する側になっていく「マルチ商法」。消費者庁は「非常に問題の起こりやすい取引形態」として注意を呼びかけている。

とある高知県の40代女性は、こうしたマルチ商法に「誘われたことがある」と、キャリコネニュース編集部に明かした。(文:コティマム)

「もっと親しくなりたい」という言葉の裏には…

「20年以上前ですが、勧誘した人間が市役所の正職員、つまり公務員だったので驚きました」

同じ職場に非常勤で勤めていた女性は、強く断れずに苦労したようだ。正職員から「個人的に会いたい、もっと親しくなりたい」と迫られた女性だが、「休日はしばらく先約があるのですみません」とやんわり辞退していた。

しかし、やんわりでは効果がなく、逆に「高校、その後も進学していたら卒業アルバムを見せてもらいたい。卒業生名簿を数日貸して下さい」などと、しつこく迫られたという。ここにきて、怪しいと確信した女性は「両方とも県外の親戚に貸していて、いつ戻るかわからない」と抵抗したそうだ。

すると、ついに正職員は馬脚を現し、正面から化粧品の営業を始めたのだという。

正職員は「ウチは特別良い、あなたも絶対満足する、さらに魅力が出て他の人に勧めるのは親切と心から思えるから、今度の日曜日に〇〇で話だけでもしましょう」などと迫ってきた。

職場の相手なので強く言い返すことはできなかったものの、女性は「付き合いの長い化粧品販売の人がいますので、このお話は辞退させていただきます」ときちんとお断りしたそうだ。

そうすると正職員は、よそよそしくなったという。結局のところ、「もっと親しくなりたい」は口からでまかせで、化粧品を売りつけたいだけだったのだろう。

それにしても同じ職場の人にモノを売りつけたり、卒業名簿をだまし取ろうとするとは、市役所職員の所業とは思えない。マルチ商法では、借金してまで始めたのに成果をあげられず、窮地に追い込まれる人もいるという。その正職員も、なりふり構わぬレベルまで追い詰められていたのかもしれない。

※アンケート概要
■実施期間
8月20日~
■回答数
10
※9月2日時点
(記事では、8月25日に寄せられた投稿を紹介)
■アンケート対象
キャリコネメルマガ会員(63万人)やキャリコネニュース読者、キャリコネニュースSNSフォロワー
■実施方法
アンケート集計ツール「クエスタント」を使用
回答ページ https://questant.jp/q/ID5HBX0B
■質問項目
・マルチ商法に誘われたことがありますか?

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