保育士は命を預かる責任の重い仕事だが、かねてより賃金の低さが問題となっている。保育現場で働くキャリコネニュース読者からは、ブラックな労働環境へ怒りの声が寄せられた。
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新卒とほとんど変わらない給料「改善要求するにはどうしたら…」
山形県で保育士として働く40代の女性(年収300万円)は、憤りをこう語る。
「(保育士の)処遇改善が叫ばれてる今、うちの保育所では処遇改善はしません。とはっきり言われました」
「私は四大出て18年保育士やって、基本給20万、残業代は一切つかず、手取りは15万です」
また、今年入った新人と給与額を比べて、失望感をあらわにした。
「今年新卒と組んでちらっと基本給聞いたら18万だそうです。20歳のペーペーとほとんど変わらない給料でした」
20年近くキャリアを積んでいても、基本給がたった2万円しか変わらないという現実。女性は「改善要求するにはどうしたらいいか、悩んでいるところです」と思いを打ち明けた。
岸田文雄首相は10月8日の所信表明演説で、「看護、介護、保育などの現場で働いている方々の収入を増やしていくこと」をビジョンの一つとして掲げていた。実際に、働く人が納得できる改善は実現できるのだろうか。