男性はその会社の実情を次のように明かす。
「社長夫婦のワンマン経営。この2人が外出したり、外から戻ってきたときには直立不動でお見送りとお出迎え。入社初日で自分のデスクが用意されていない。自分のやることが決まっていない。軽作業すら決まっていない。正社員で週40時間以上労働で社会保険及び雇用保険加入が入社3か月後だった」
さらに「辞めて大正解。労働法が存在しない会社」と評している。
「社長が社員全員の前で一人の男性社員を毎日罵倒」
「採用条件や給料が良かったので入社した」と語る、都内に住む60代女性(福祉・介護/年収100万円)は、「元は土方(土建業)だったらしいが羽振りが良く、社長とその奥様である専務は揃いで色違いの最新ベンツを乗り回し」ていたという。しかしこの後、入社をひどく後悔することになる。
「社員同士の言葉使いが荒く、社内はいつもたばこの煙が充満していた。社長は40代前半で若かったが、なぜか一人の男性社員を目の敵にしており、毎日些細なことで社員全員の前で罵倒していた。他人事とはいえ、毎日背中越しに罵声を聞かされ、その社員を気の毒に思え、私もいたたまれない毎日だった」
「ある日、パソコンを操作していると1年前の社員名簿が目に入り、開けてみると……なんと何十人もいた社員が社長、社長の妻(専務)、ナンバー2の部長以外誰も残っていないことが判明した。たった1年で社員全員退社する会社……次月、私も退社させていただきました」
結局女性は、3か月でその会社を辞めた。給料だけは良くても、人間関係や職場の雰囲気が悪くては仕事を続けるのは難しいということだろう。
退職した今、女性は別業種の仕事をしている。「好待遇ではないものの、社内の人間関係のいい会社に恵まれて働く喜びを感じている。人間関係のストレスがないので、仕事もはかどっています。つくづくすぐに退社してよかったと思います」と満足げに綴っていた。