同族経営のブラック保育園で働く女性 「休憩という名の事務作業時間。経営陣は懐に入るお金のことしか考えていません」 | キャリコネニュース
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同族経営のブラック保育園で働く女性 「休憩という名の事務作業時間。経営陣は懐に入るお金のことしか考えていません」

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心身ともにキツイことで知られる保育士の仕事。キャリコネニュース読者から寄せられたアンケートを見ると、人間関係や園の方針に不満を持つ保育士が多いようだ。

神奈川県の40代女性が保育士として勤務する保育園は、県内で5園の保育園を運営している。そこの「本部がブラックすぎて金の亡者にしか見えません」という。どのような保育園なのだろうか。(文:林加奈)

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「保育士をただのコマにしか見ず、一族の優雅な生活しか考えていない」

その保育園は「理事長と副理事長が兄弟」で、「本部の事務や各園に自分の娘や息子を職員として入れている」という。いわゆる同族経営だ。そのため、

「その子たちがどんなに勤務態度が悪くても園長たちは自分の保身のために何も言えない。ほかの保育士は諦めて辞めていく。理事長たちは本当の理由がわからないから各園の園長、主任に『保育士を辞めさせないようにしろ』という。保育士が辞めるのは園長、主任の責任だ、と」

離職の原因を現場に押し付けてくる状況になっている。その上、本部の理事はわが子の勤務態度には無頓着だがお金には相当な執着心があるようで

「たまに園に来ては『この園は大赤字なんだ!もっと利益が出る一時預かりをしたり乳児を増やせ!』という。衛生面で必要な物品すら快く購入させてもらえない。とにかくコスト!コスト!コスト!!」

と言われてしまう。女性は「保育士をただのコマにしか見ずに自分ら一族の優雅な生活しか考えていない」と痛烈に批判している。

「告発したことがバレた時の恐怖心があり告発できない」

女性の本部に対する批判はさらに続く。

「現場がどれだけ疲弊しているかを1ミリも考えず、低賃金で休憩もなしで働かされている。『休憩』という名の事務作業時間はありますが……本来の意味の休憩は取れていません。それで子どもたち一人ひとりの育ちを愛情をもって、なんてできるわけない机上の空論ばかり押し付けてくる。人件費もかなり削り、自分たちの懐に入るお金のことしか考えていない。ブラック過ぎます!」

そんな現場で疲弊する保育士たちについて、女性はこう綴る。

「保育士たちは訴え方も知らず、日々疲れているところへまたエネルギーを使ってまで訴える気力がなくてできません。また、告発したことがバレたら…という恐怖心から園を告発することができないようでもあります」

そして女性は最後に「この声がネットに載って少しでも本部に届いて現場の先生たちに寄り添っていただきたいと思います」と、切なる願いを綴っていた。

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