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「料理人の技術でいくらでも誤魔化せる」食品偽装を指示された調理師の怒り

画像はイメージ

富山県内にある某旅館で「調理の仕事(板前)を担当していました」という40代後半の男性から、怒りのブラック企業経験談がキャリコネニュースに届いた。そこには、働く人たちを追い込む理不尽なパワハラの惨状が綴られていた。(文:林加奈)

※キャリコネニュースではブラック企業体験談を募集しています。回答はこちらから。https://questant.jp/q/HQI6E1OV

「経営者なのに人を道具としか見ていない」

男性は、社長が変わってから「ヒトラー並みの独裁経営になり、毎年毎年正社員やバイトパート10人以上が辞めていきました」と振り返る。男性もすでに退職しているが、元同僚たちから今でも「人員の出入りが激しい」という話を聞くそうで

「経営者なのに人を道具としか見ていない。もしほんの少しでも経営者(社長)の気に障ることがあれば、各部署のリーダーに命じて部下を辞めさせるための嫌がらせ等を指示し、失業保険や退職金は絶対に負担したくないから、決して解雇扱いにはせず、自ら辞めていくように指示している始末。完全な証拠はありませんが、皆悔しくて悔しくて、恨んでいる方々ばかりです」

と暴露する。それだけでなく「金儲けのために設備投資ばかりし、社員、パートバイトの賃金は全く上げない。楽しみに来ていただいているお客様を平気で騙す行為にはガチで反吐が出ました」とも綴っている。

支配人に反論すると、板前なのに「それ以外の仕事をやれ」

社長の悪行はこれにとどまらなかった。調理の現場で、支配人や料理長に食品偽装を指示していたというのだ。

「今でも忘れません!!『バレなければ絶対に大丈夫。こんなのあなた達料理人の技術でいくらでも誤魔化せるから』と。めちゃくちゃあきれました」

さすがに黙っていられなかった男性は「ガチで反論」したという。その結果、「私にも辞めさせるための嫌がらせの手が伸びてきました」と明かす。その手口とは……

「板前なのにそれ以外の仕事、部署をやれとか言い始めてきました。ほかの部署の方々への嫌がらせでも、バイトパートのおじいちゃんやおばあちゃんなのに『板前やれ』とか、全く無理難題を言い始め、皆辞めざるを得ない状況に追い込まれます。はっきり言って今でも悔しいです!!」

と怒り心頭の様子だ。なおこの旅館はいわゆる「星付き」の旅館だそうで、回答の最後には「金さえ出せばランキング上位や星を買えるんですかね?」と疑問を投げかけていた。

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