「タイに駐在」は「現地で1日20時間以上の強制労働」だった! ブラック企業体験談 | キャリコネニュース
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「タイに駐在」は「現地で1日20時間以上の強制労働」だった! ブラック企業体験談

画像はイメージ

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ブラック企業で働き続けると、思考回路がおかしくなってしまうこともある。埼玉県の40代男性(営業職/年収600万円)のは、「過去に体験した最強のブラック企業」として、愛知県のとある企業での出来事を語った。

元々海外経験がある男性は、「タイに駐在」という条件からその企業に応募し、入社。実際にタイで仕事することになったが、

「入社してすぐに、この会社に入ったことを後悔することになります」

と振り返る。(文:コティマム)

※キャリコネニュースではブラック企業体験談を募集しています。回答はこちらから。https://questant.jp/q/HQI6E1OV

毎日2時間睡眠と会議で罵倒つるし上げ

男性は、驚きの勤務実態をこう明かす。

「朝は5時に起こされ、そのままバスに乗って出社。そのまま管理という名のもとで、現地の労働者の管理や雑務や労働業務を行います。そのまま深夜2時まで業務を強制され、帰ることは出来ません。もちろん残業代もなし。週6日の勤務が続きます」

早朝から翌日未明にかけて、まさかの21時間拘束での長時間労働が、週6日続く日々。男性は

「毎日2時間しかない睡眠時間と、会議という名の罵倒大会でつるし上げられるため、思考能力は勤務半月で消えました」

と語る。異常な勤務状況に、入社1か月目で「退職したい」と会社に伝えたが、「パスポートを取り上げられているために、日本へ帰ることも出来ませんでした」と続けざるを得なかった境遇を打ち明ける。しかも

「唯一の休みの日曜日でさえも、上司のゴルフに付き合わされ、金を巻き上げられ、接待を強要され。(ゴルフが)終わった後の食事は割り勘ですが、上司が食べた残り物が食事でした」

とまるで奴隷のような扱いだった。男性は睡眠時間の少なさから「思考力がなくなってしまった状態」だったと振り返る。

友人の言葉で我に返った男性、極限状態の危機を語る

しかし入社半年後、「新たに仕事を取れ」と強要されたため、男性に転機が訪れる。命令通り仕事を取るため、過去の仕事仲間と連絡を取ったのだ。

「友人に状況を話したところ、『その状態はおかしい。海外だからといって訴えることができないわけでない。弁護士を用意して助けることができる』と助言を受けることができました。その言葉で正気に戻ることができました」

友人の言葉で我に返った男性は、会社に対して訴える準備と日本の友人が弁護士を用意している旨を伝えた。その結果、「半年に渡る強制労働を終え、無事に退社することが出来た」という。それでも未だにトラウマがあるという。

「人間は毎日の罵声と、物を投げる・叩くなどの間接的な暴力や極度の睡眠不足で、思考能力はなくなり判断ができなくなることを経験しました。今ではまともな会社に勤めていますが、未だにあの体験があったために、ひょんなことで過去の恐怖心が甦ることがあります」

無事に退職し生還できて何よりだが、男性には癒えない大きな傷が残ってしまったようだ。

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