もちろん業務は過密で、「計画を立てても割り込みの依頼が頻発したので、 予定通りに終わらず連日残業が必要な状態」だったという。残業申請では「残業の理由と時間を記載」していたが……
「この残業理由が曲者で、上長になかなか納得してもらえず、 説明に一時間近くかけてやっと承認してもらえる状況でした。残業を 2時間申請しても、1時間を説明に費やしていたので、結局3時間の残業になってしまいます」
結局、「このようなことが続き、誰も残業申請しない状態となって」しまうありさまだった。申請すれば却って残業が増えるのだがら、当然の流れだろう。むしろ上長はそれを狙っていたのかもしれない。
「おまけに、会社方針として残業は 午後8時 までとなっており、どれだけ残業しても 8時 までしか残業代がつきませんでした」
と「サービス残業が当たり前」の状況だった。そのため、男性はこんな行動に出たという。
「ささやかな抵抗として、帰宅時にタイムカードを押さないようにしていました。そのうちタイムカードを押さない理由を聞かれたので、 『タイムカードの意味をなしていないため』と説明したところ、 働いた時間で押すように方針が変わりました」
働いた時間でタイムカードを押せば、どれだけ無給で長時間労働をしているか明確になる。ただ、会社側はやはりそれを認める気は無いようだった。
「その後、翌日の明け方まで残業した際に、会社から『残業申請していないから日をまたぐのは無効、事後で残業申請するか、午後8時で帰ったことにするかどちらかにしろ。普通は、午後8時に帰ったことにするがな』と言われたので、理不尽だなと思いました」
普通とは一体なんなのか、どこまでも勝手な会社都合の押し付けだ。さらに男性は「この会社は、法を誤って解釈していたり、社員を軽く考えていることが多いように感じました」と批判した。ほかにも、こんなことを言われたと回想している。
「健康診断は自費で行け!でも、今年は社長の厚意で会社が負担するから社長にお礼を言え!」
「東京出張は、車で行って日帰りで帰ってこい!」
などなど。理不尽なことは挙げればきりがない様子だ。
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