インターンで実際に企業の中で働いてみると、自分に向いている職種や、モチベーション維持に必要な環境の要素などが見えてきます。
1~2年、長期インターンを本気でやれば、
「これまでの経験を通して、自分は営業が向いており、その中でも高単価の商材の方がお客様の大きな幸せを創ることができるので、不動産の営業がやりたい」
「優秀な人たちに囲まれて仕事をする方が自分自身成長できるし、モチベーションが高い。だからこそ、少数精鋭で仕事に対してモチベーションが非常に高い人たちがいる環境で働きたい」
といったように、就活ではなく転職活動のような基準で、職種や業界を選ぶことが出来ます。(文:キャリアアドバイザー 坂元 俊介)
面接官が入社後の活躍をイメージしやすい
コロナ禍で、企業の方から良く聞くのは、いわゆるガクチカ(学生時代、力を入れた活動)を聞いた時に、ガクチカと呼べるほどの経験があまりなく、合格・不合格の判断がしにくい、という声です。
長期インターンの経験はガクチカとしては最適でしょう。また、前述の通り、なぜその職種をやりたいのか、どんな環境がいいのか、比較対象をもって明確に語ることができるため、企業側としても、採用後の活躍イメージがわきやすく、面接で高い評価をしやすいのです。
特に、社会人と変わらない仕事内容をインターンで行い、そこで社会人と遜色のない高い成果を出している学生の場合は、転職者と同じように評価できます。コロナ禍において即戦力を求める傾向にある企業にとっては非常にありがたい存在です。
「仕事の基準」を高くすることができれば、その後のキャリアも有利に
長期インターンを採用している企業は、ベンチャー企業が多く、総じて社員の仕事に対してのモチベーションが高い傾向にあります。そういった環境で、仕事、というものに始めて触れることで、「仕事の基準」が出来上がります。
仕事の基準は、ファーストキャリアで形成されることがほとんどで、30代以降にこれを高めようと思ってもなかなか難しいです。最初の環境で、高い基準で形成されればされるほど、キャリア形成において有利になります。
是非、長期インターンをするか迷っている25・26卒の学生は、満足いく就活のためにも、自身のキャリア形成のためにも、自分に合うインターン先を選び、フルコミットして欲しいと思います。