しかし期待は早々に裏切られることになる。
「待合室に通され、履歴書、簡易的なラフ作品を用意して待っていたのだが面接担当が来ない」
という事態になったのだ。
「前の面接が押しているのか?とも思ったが30分超は長すぎるなぁと声をかけようとしたところ、案内してくれた事務員さんが戻ってきて『申し訳ありません、担当の者が今昼食に出てまして、後10分ほどお待ちいただければ!』と謝られ」
男性は「飯屋が混んでることもあるだろう連絡くらい欲しかったが……」と考えたが、「当時職を失いたて」だったため待つことにした。「さらに30分が経過しただろうか」というから1時間以上は待ったようだ。
「待合室の扉がノックもなく開き『いやー悪かったね!!時間忘れてたよはははは!』となんとも、ちゃらそうな雰囲気の男が入室してきた。この人が面接担当らしい、どうやら時間にルーズな会社のようだ」
相手の「余りに簡易的な謝罪の一言」に、一瞬で失望したようだ。その後「じゃ、履歴書と作品見せて貰っていいかな?」と言われ、「あ、面接的なものが始まるのね」と面接開始後をこう回想した。
「履歴書を流し見しながら持ち込んだラフスケッチを見定める面接官(実はこの時点で断ろうとすでに決めていたが)」
「5分ほどだろうか、作品眺めてから部署の人間らしき人物を呼び相談を始めて『ここまでアタリ取って描いてくれるなら指示出しもすぐ行けるよね』等丸聞こえな小言相談を始めたかと思えば『じゃー採用の方向で行きたいんだけど~』」
と採用は即決だった。しかし「しばらく『採りたいのでこう言う仕事出来るか、こんな内容で流れをお願いしたいと思ってる』等」、勝手に話を進める相手に男性は
「もはやなんか色々すっ飛ばして話が進み意味がわからない」
と困惑。「とりあえず全て話を聞いた上で、少し考えたいと伝え退出」したという。「部屋を出る際も面接担当者は座って煙草を吸っていただけだった」と綴り、印象は悪いままだったようだ。結果的に
「もちろん即日お断りの辞退メールを送ってこの会社のことは記憶の彼方に忘れることにした」
と「笑うしかない」過去を明かしてくれた。働いてみたら意外と悪くない会社だった可能性はあるが、求職者にはちゃんと対応しないと逃げられてしまう、ということだろう。
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