おまけに思いがけない長時間労働となった。
「店舗の人員不足でそのうち土日も駆り出されるように。勤務時間も店舗の営業時間に合わせて就業がほぼ毎日20時過ぎ」
人手不足の現場に配置されたのは誰の目にも明らかだ。女性は「もう十分現場の仕事もお客様の動向も知ることができた」と判断し、人事に店舗勤務はいつ終わるのか尋ねたところ、こんな回答だった。
「『店舗の人員と教育が安定するまでお願いしたい』と歯がゆい返事。その間に若い店舗スタッフはどんどん辞めて行ってしまい、『人員安定なんていつだろう……』という感じで、このままでは永遠に接客しかできないと思い、退職しました」
女性は本来希望していた仕事とは異なる仕事を半年間続けて退職した。キャリアアップどころかキャリア停滞で、退職の判断は妥当といえるだろう。今回は失敗した女性だが、次の転職には成功している。
「在職中に転職活動をし、今は別の会社で広報としてキャリアを積めているので、早く辞めて良かったです」
と前向きに綴っていた。