女性が、仕事とは本来関係のない条件を受け入れて入社したのは、「1年に1度」我慢すればよいと思ったのかもしれない。ところが実際は、
「入信して当然のような扱いで、1カ月足らずで入信のために教会に連れて行かれました。しかも休みの土曜日にです」
と綴っており、女性は不信感どころか騙されたと感じたことだろう。
後でわかったこととして、「その会社は従業員がほとんど全員信者で、2世などを中心に入社させていました」と明かした。そのため、
「宗教催事のために休むのはオッケー。信者でない人は私と同じように当然のように入信させ、断ると給料やボーナスをカットするそうです」
とあり、これらを女性は後で知ったこととはいえ、驚きというより恐怖でしかないだろう。
女性の他にも信者ではない従業員はいたようで、組合を通じるなどして反論の声を上げていたが、「圧力でどんどん潰されていた」という。女性は、
「私は信心の気持ちのかけらもないのに、このままでは本当の信者にされてしまうのが恐ろしく1年で会社を辞めてしまいました」
と書いていた。
社長は、社員が欲しいのか、それとも信者が欲しいのか。どちらかにして欲しかったと、女性は思っていることだろう。
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