先輩の言うことをきかないトンデモ新人「あの先輩をほかの所へ飛ばしてください」と主張して……【前編】 | キャリコネニュース
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先輩の言うことをきかないトンデモ新人「あの先輩をほかの所へ飛ばしてください」と主張して……【前編】

画像はイメージ

まだまだ仕事ができないのに一人前だと思い込む新人には困りものだ。製造業で働く30代男性(その他/正社員・職員/年収600万円)は、「後輩新人にかなり悩まされていました」と困った新人エピソードを明かした。

その新人は「一年目の教育期間の時からプライドの高さや物覚えの悪さはみんな感じ取ってましたが、なんとか独り立ちをさせて1人で仕事をさせていました」とどこか危なっかしい存在だった模様。

「独り立ちから半年すると『もう自分は完璧にできる』と勘違いするようになり更に半年経つと“先輩の言うことも何も聞かない”というとんでもないモンスターになってしまいました」

と振り返り、後輩の末路を明かした。(文:okei)

「正直入社したてのどんな後輩よりできませんでした」

入社1年にして先輩の言うことを聞かない新人に対し、周囲は及び腰だった。男性は「昔だったらガツンと言う人がたくさんいた」というが、

「昨今のパワハラ問題で『少しでも強く言うとパワハラ扱いされるかもしれない』という考えが脳裏をよぎり、無難な言い方しかできない状態でした。それが更に後輩に拍車をかけ『僕が正しいからみんな強く言えない』と周りに話していたそうです」

と後輩は増長していた。しかも

「仕事は全くできず、正直入社したてのどんな後輩よりできませんでした。更に決められたルールも守らず、期限も守れないという問題だらけの人間でした」

というから周囲の困惑がうかがえる。現実的には自分を厳しい立場に追い込んでいたようだ。しかしあるとき、事態が動く。

「ある日、他の課から大ベテランの先輩がその後輩と同じ仕事現場に異動となりました。その先輩は仕事に関しては相当な実力者で、私から見てもおそらく課内で1、2を争う実力の持ち主でした」

そんな実力者の先輩だったが、「少々性格に難があり」という人物でもあったという。

ただ単に『もう嫌になった』という理由でした」

「気に入らない人には徹底的に厳しくするような人で、何人かがそれでやめてしまっていました。それが問題で今回異動が決まったようです」

とすでにパワハラで飛ばされた内情を明かす。「しかし厳しくすると言っても仕事上間違ったことは決して言わない人なので、私としてはこういう人は会社には必要だと思ってます」と男性にとって先輩の印象は悪くはなかった。そんな「先輩と後輩が同じ現場で働くように」なった後は、こんな摩擦が起きたという。

「先輩は後輩の仕事態度が気に入らなかったのでしょう、1週間もしないうちに後輩にかなり厳しく仕事を教えるようになりました」

「後輩もプライドが高いため、反抗していたようですが、先輩とでは仕事への理解、知識が雲泥の差の為、反抗されてもすぐに論破されるという日々が続いたそうです」

そんな日々が3年も続いた頃のこと。ついに後輩が耐えきれなくなり会社に来なくなった。「約1か月半も有休を使い」休んでいたという。

「理由はもちろん先輩が嫌だからとはっきり言ったそうです。ただうつ病とか精神的に病んだというわけではなく、ただ単に『もう嫌になった』という理由でした」

男性は「さすがに先輩にお咎めがある」と思っていたという。しかし

「この3年間を近くで見ていた多くの人たち、特に上の人たちは後輩が注意されても注意されても態度を変えず、仕事を適当にやっていた事を知っていた為、誰一人後輩の味方をしてくれる人はいませんでした」

と後輩にとって不利な状況になって行った。しかし後輩はそれでも、休んでいる間「自分が会社に必要とされている人間」という勘違いがあったという。なぜなら上司に電話して

「〇〇さん(先輩の名前)を他の所に飛ばしてください。あと万が一僕が他の課に異動って話になるなら僕は辞めますから」

と強気に出たというのだ。しかしこの後、想定外の事態が訪れることに後輩はまだ気づいていなかった。【後編へ続く】

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