「先輩をよそに飛ばしてください!」と主張したトンデモ後輩のその後【後編】 | キャリコネニュース
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「先輩をよそに飛ばしてください!」と主張したトンデモ後輩のその後【後編】

画像はイメージ

製造現場で働く30代男性(その他/正社員・職員/年収600万円)は、仕事ができないのに「先輩の言うことを聞かないモンスター新人」にかなり悩まされていたという。あるとき、仕事はできるが「気に入らない人には徹底的に厳しくする」という大ベテランの先輩が職場に異動してきて、後輩は辛い立場に立たされることに。

3年経った頃、後輩は「先輩が嫌になった」として、有休を1か月半とり会社に来なくなった。

「〇〇さん(先輩の名前)を他の所に飛ばしてください。あと万が一僕が他の課に異動って話になるなら僕は辞めますから」

と強気の態度に出た後輩だったが……。

「後輩が課内の別の現場に異動という話になりました」

「そんな態度も反感を買い、結局先輩が残留、後輩が課内の別の現場に異動という話になりました。有休明けに後輩が意気揚々と帰ってくると異動の話をされ顔面蒼白になっていたそうです」

その結果に納得できなかった後輩は

「なんで〇〇さんを飛ばさないですか!?おかしいじゃないですか?!」

と課長に直談判したそうだ。その際の課長と後輩のやり取りは、こんな風だったという。

「じゃあお前は〇〇君がやってる仕事を全部1人でできるの?〇〇君はお前がいなくてもできるけど?」 「いやできないです。でも飛ばしてください。僕が一人で仕事を回しきれない時にヘルプで入ってくれればそれでいいです」
「それは考えが甘すぎるだろ!」

後輩は「自己中満載な回答」をして課長に怒られたという。男性は「さらに問題は続きます」として後輩の異動先について明かす。

閑職に回されてしまい……

「移動先として決められていた現場があったのですが、後輩の印象が悪すぎて直前になってそこの現場の班長が後輩が来る事を拒否しました。帰ってきても居場所がなくなった後輩はとりあえず検査でもさせとけ、という事で何人かと検査をさせられていました」

なんと受け入れ予定の部署に拒絶されてしまった。「うちの課では検査というのは仕事で手が空いた人がいわゆる『時間潰し』でやるような仕事」だという。

「検査は検査で、それ専門の課があり、手が空いてるなら1日少しずつでも手伝ってほしいという要望から時間が空いたらやるという内容でした」

「それを一日中やるということはうちの課ではありえない仕事内容です。その時点で自分がまずい立場にある事を感じとれなかったようです」

閑職に追いやられた後輩は、その検査中に一緒に検査している人たちに

「僕は被害者です。〇〇さんが悪い。〇〇さんに僕はこれこれこういう事をされて~」

と「先輩の悪口を周りに言いふらしていた」という。それが「人伝になんと先輩本人の耳に届いて」しまったという。さらにその事が課長に伝わると、課長から

「あいつはもうダメだ、誰とも関わらないところで一人で検査させてろ」

となった。「今は一人で誰とも関わらず黙々と検査をさせられている」という。ただ、後輩はそんな状況でも今の仕事に納得できず、指示をしてくる上司に歯向かっているそうだ。男性は

「私から見ると先輩もかなりキツく接していたのでパワハラと言われても仕方ないレベルだったと思います。しかしそれ以上に後輩の態度が酷すぎて、お互い様で済むところが後輩が全て悪者になってしまいました」

と述懐した。先輩のパワハラは決して褒められたことではなく、会社としても改善するべきだが、普段の仕事ぶりで扱いに差が出てしまったようだ。男性は「『社会人にとって信用がとても大事』という事をまざまざと見せつけられた事件でした」と振り返った。

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