次に質問は親の話題に移る。女性の親は離婚していたのだが、そのことについてもずけずけと踏み込んできたのだ。なぜ離婚したのかと問われ、女性は「3、4歳の頃に離婚したからわからない」と話した。一体そんなこと聞いて何になるのか。
家族の話題はそれだけに終わらず、さらに兄弟についても言及される。女性には一つ上の兄がいるが、当時は働いていなかったとのこと。理由を問われ、何故かそれについて女性が責められたというのだ。
「親の離婚と兄が働いていないことを私が悪いと言われ(ました)」
この居酒屋の店主は、妙な正義感をふりかざしていたのだろうか。それにしても、親が離婚した当時3、4歳だった彼女を責めるのは、お門違いも甚だしい。
説教が続いた挙句、店主から驚きの要求をされる。
「バニーガールの服を制服としてきてもらうと言われ(ました)」
「小さい個人経営の居酒屋」でなぜバニーガール? 店主は本気で言っているかわからないが、お金に困ってなんでもしてくれると踏んだのだろうか。生い立ちについてグチグチ言うだけでなく、セクハラまがいの要求をしてくるとは、とんでもない店主である。
「確実に舐められていると思い、責められることにも限界を感じて、もう結構ですと話し、面接をやめてもらいました」
面接の中断は正解だったろう。たとえ採用されたとしても、店内でひどい扱いを受ける未来しか想像できない。
この一件から20年近くが経ち、女性は最後にこの面接についてこう振り返った。
「自分史上最低最悪な面接でした」
※キャリコネニュースでは「面接での信じられないエピソード」をテーマにアンケートを実施しています。回答はこちらから https://questant.jp/q/74FZSHAJ