このやり取りがあったのは2年前のこと。上司に命じられた資料作りはそもそも「担当外」の仕事だった。男性は「もちろん、ミスや出来が悪いことを上司として注意をするのは当たり前です」と前置きしつつ、
「しかし、自分は2日前にいきなり頼まれた身。流石に我慢できませんでした」
と、そのときの心境を吐露する。
男性は「文句を言うなら自分で取り組んでください」と上司に言い返したあと、こう続けた。
「2日前にいきなり仕事を押し付けながら、感謝もせず、遠慮なくフィードバックだけするような上司には付いていきたくありません」
すると上司は、
「お前は部下なんだから、俺の指示を実行するのが仕事。指示されたことは嫌でもやれ」
の一点張り。男性に歩み寄ることはなく、押し問答が続いたのちに上司は、
「頭を冷やしたのか強引に『今後は報連相をしっかりしよう』という結論に持っていきました。そういうことじゃないだろう、報連相を無視したのはあなただろうと思いましたが、納得せざるを得ませんでした」
と、モヤモヤが残る結果となった。結局、上司がすべて手直しして資料を提出したという。
異動の際にはオフィスの掃除を命じられ「嫌がらせだったと思います」
この上司はその前から厄介な指示を出していたそうだ。
「各部署で撮った写真を編集担当に送付する必要があったのですが、締め切り前日に『撮ってこい』と言われたことがありました」
そのため、「以前から自分が少し距離を置いて接していた」と明かす。さらに資料作りの一件があってからは「業務上、必要なこと以外の会話をすることがめっきり減りました」と、ますます距離が開いていったようだ。
その後は、「ただ、日頃の業務や意見交換、部下指導の際はビジネスライクに徹して下さった」ということなので、上司も気まずさを感じていたのだろう。
しかし、部下から反撃されて完全に改心した、ということはなかったようで、その後、男性が別部署に異動したときにはこんなこともあった。
「最終出勤日の退勤予定時刻30分前に、オフィスの掃除を命じられました。嫌がらせだったと思います」
上司について思うところはまだまだあるようで……
「記憶している範囲だと、あまりテキパキ仕事をされるタイプではなかったと思います。期限にはいい加減でした。それでいて他人の進捗管理には細かった覚えがございます。日報の中身まで記憶されていました」
男性がいつか部下を持ったときに、この上司を反面教師にすると良いのではないだろうか。
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