夜11時半の退勤で「早退」扱いとは……。まだ「パワハラ」とか「過労死」という言葉がなかった時代とはいえ、女性はかねてより仕事の仕方や組織の在り方に疑問を持っていたので、一晩考えた末に、翌日上司にこう伝えた。
「上司であるなら、部下がいかに残業しないで効率よく仕事ができるようになるかを考えるべき」
すると上司からの返答は、
「誰か一人でも残業しているなら、その人の仕事を手伝って、全員で仕事の時間を短くした方がいい」
だった。
「なるほど、体育会系的な考えでしたので、私の仕事への考え方と合わないと思い、3か月後にその会社を辞めました」
と、女性は締めくくった。結果として、会社にとっては貴重な人材の流出につながってしまった。上司の言うこともわからなくはないが、毎日終電、土日勤務が常態化しているならもっと人を増やすなどして現場の負担を減らすべきだったろう。
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