さらに適性検査終了後、男性は数人が入れるこぢんまりとした部屋に案内され、アンケートの記入を促されたという。内容は「欲しい給料額、家族構成、家族の勤務先と年齢、犯罪歴、病歴、宗教」に関することだった。そしてアンケート記入後は、会社側の担当者2人による面接が始まったそうだ。
「担当者側がアンケートの内容を読み上げてこちらが答えるのですが、答えた内容をパソコンを持参した人が(記録し)議事録(係)のような役割をしていました。特に話が長かったのが家族構成と宗教に関することで、祖父母や親戚で(宗教を信仰している人が)いないか?と、とにかく聞かれました。(中略)宗教の(質問)内容が酷くて不愉快でした。本当に宗教に入ってないかしつこく聞かれ、家族でも絶対ないか?と」
もしかすると、その会社では過去に宗教によるトラブルが起こったのかもしれない。そうでもなければ、ちょっと異常すぎる念の入れようだ。結局、会社見学という名の面接は朝9時から午後2時までかかり、途中休憩もなかったため、男性は「ドッと疲れが出て、職業訓練校に戻る予定をやめました」と振り返った。
後日、その会社から採用の連絡が来たが、男性は辞退の意志を伝えた。すると「社員が無理ならばパートは?」と説得されたという。男性は
「断りましたが今でも着信があります」
とこぼしていた。ちなみに面接担当者のうちの1人は、なんと男性の元上司だったという。何かと不審な点の多い会社だが、元上司が幸せに働けていることを願うばかりだ。
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