コンビニ店員が裏で客につけていた“あだ名” 「コピーくん」「文春の人」 | キャリコネニュース
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コンビニ店員が裏で客につけていた“あだ名” 「コピーくん」「文春の人」

画像はイメージ

何かと便利なコンビニ。頻繁に行っている店に印象的な店員がいたら、なんとなく顔を覚えてしまうこともあるかもしれない。それと同じで、コンビニ店員側も目立つお客を覚えていたり、「あだ名」をつけたりするケースもあるのだろうか。複数のコンビニバイト経験者に話を聞いてみると……。(文:広中務)

早朝にやってくる謎の客

学生時代にコンビニでバイト経験がある30代男性は、決まって早朝に現れ大量の買い物をしていく常連客の話をしてくれた。

「50歳くらいのおじさんでした。週に数回必ず早朝4時頃に現れては、カゴいっぱいにおにぎりや弁当と飲み物を買っていくので『大富豪』と呼ばれていました。深夜は客の少ない店だったのでレジ打ちが面倒くさくて、バイトの間では悪評だらけでした。工事現場の人が大量に買っていったりすることはあるのですが、『大富豪』はいつも普段着でしたし、大量の食べ物をどうしていたかは本当に謎です」

続いて、やはり学生時代にコンビニでバイトしていたという30代男性は、店員の間で「常連」と呼ばれていた面倒くさい客のエピソードを教えてくれた。

「その客は会計時、レジで“はいっ”と言うのですが、そのタイミングで店員がさっとマイルドセブン(現メビウス)の8ミリを出さないと不機嫌になるんですよ」

俺の顔を見たら商品を準備しておけ、ということだろうか。タバコを買うなら番号、せめて銘柄でも言ってくれればいいのだが……。そんな傲慢な態度の客はもちろん店員からも嫌われていて……。「店員同士で“今日も、常連来たよ”とか話してましたよ」という。

ちなみに、この男性がバイトしてたコンビニでは、煙草を買う時に「いつもの」としかいわない「常連気取り」の客が、他にも複数いたそうだ。

自分で間違えて「返金して」

続いて、これも40代男性が学生バイトだったとき、コンビニに来ていた迷惑客のエピソード。

「深夜にコピーを取りに来て、自分で用紙のサイズを間違えたんです。店の責任ではないのに“コピー機がわかりにくかったから間違えた。返金して”と無茶なことをいってきました。その時に、何度も黒縁のメガネを指でクイってやりながら、自分は間違っていないという態度なのが印象的でした」

そのときは対応が面倒なので、レジから10円を渡して円満に収めたそうだが、「以来、来店するたびにバイト同士で“コピーでーす”とか“コピーくん”と小声で囁き合ってました」とのこと。そこまで10円を取り返したかったのだろうか。

さて、なんだか嫌な客の話ばかりが続いたので、ほんわかエピソードも記しておこう。やはりコンビニバイトの経験がある神奈川県に住む20代後半の男性は「買い物や服装が原因で、あだ名が発生することはある」という。

「毎週、必ず早朝に『週刊文春』を買っていくおじさんは“文春の人”と呼ばれてました。いつも同じ物を買っているくらいでは印象に残らないのですが、めちゃくちゃ嬉しそうに買っていくし、フレンドリーに会話するせいで印象深くて」

ジャンプの発売日を待ちわびる少年のようで、なんだかほっこりしてしまう。

「ほかにも、一年中常に作務衣で素足に下駄のお客には、“師匠”なんてあだ名をつけてましたね」

冬でも下駄というのは、並々ならぬ気合いだ。伝統工芸の職人さんか何かだったのだろうか。さて、忙しいコンビニの仕事において、あだ名は一種のレクリエーションのようなもののようだ。もしかしたら我々も、密かにあだ名をつけられているかもしれない。

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