上司のミスをカバーしようとしたのに、怒られたのでは信頼関係もやる気も失せる。東京都の30代男性(素材・化学・食品・医薬品技術職/年収900万円)から、そんな経験談が寄せられた。それは「以前、化学分析サービス会社に勤めていた時のこと」だった。上司の代わりに所長に報告書を提出したところミスがあり、翌日
「所長へ提出する前に添削ぐらいしておけよ!」
「昨日までに完成させたかったのに気が利かないヤツだな!」
などと叱責されたというのだ。報告書は上司が作ったもので、あまりにも理不尽な言い草だった。(文:林加奈)
「代わりに直すか、修正ありと伝えましょうか?」と気を利かせたが…
ある日男性は、外回りのあと直帰するという上司の代わりに「報告書を所長へ提出するように」頼まれた。この会社では、報告書の完成には「必ず所長のハンコをもらう必要」があったという。しかし
「所長が添削を終えたところ、いくつか間違いがあったので『修正が必要だ』とのコメントを所長からいただきました」
ところが、肝心の上司は不在でもう帰社しない。そこで男性は気を利かせてこんな提案を所長に申し出た。
「『本日〇〇(上司の名前)さんが不在なので、私が代わりに直すか、修正ありのため、本日完成が無理なことを〇〇さんに伝えましょうか?』と申し出たところ『大丈夫だ。彼(上司)に私から伝えて明日修正させるから』と所長がおっしゃったので、そのままにしておきました」
男性は所長の指示に従ったのだが……。
「完成手続きをしておけと言ったのに、なぜやってないんだ!」
翌日、所長から上司に連絡がいかなかったのか、出社した上司が開口一番に「完成手続きをしておけと言ったのに、なぜやってないんだ!」と怒り始めた。
これにはすかさず所長が出てきて、「添削した際に修正が必要な箇所があった旨、自分が私に指示した旨を丁寧に説明してくれました」と男性のフォローにまわってくれたという。
「それでも納得がいかなかったのか、『所長へ提出する前に添削ぐらいしておけよ!』とか『昨日までに完成させたかったのに気が利かないヤツだな!』とかネチネチ言われる始末」
「確かに所長に提出する前に添削はしませんでしたが、もともとは上司のミスですし、気を利かせて所長に代わりに修正をする旨を申し出るなど、フォローしようとしたのに文句を言われて正直イラッっとしました」
上司が自分のミスを棚に上げて部下を責め立てているのだから、男性がイラっとするのは当然だ。結局、「今後、同じようなことが起こったら上司に非がある客観的証拠を用意してフォローするのはもうやめようと思いました」と決意のほどを綴っていた。
キャリコネニュースでは「職場の理不尽すぎるエピソード」をテーマにアンケートを行っています。回答はこちらから。https://questant.jp/q/G1TWHA4M
霊感ライターがラブホテルで遭遇した幽霊 浴室のドアを開けるとそこには……