ちなみにMRとは「医薬情報担当者」のことで、簡単に言えば医薬品の専門家として病院に営業活動を行う。製薬会社の社員であることが多いが、CSO(医薬品営業業務受託機関)に所属して派遣のように働く「コントラクトMR」と呼ばれる人もいる。この会社はそのMRを派遣する事業を行っていたのだろう。
男性には、職歴に「病院の課長職」という経歴があったが、「面接官にも病院勤務の経歴があるらしく、説教されました」と振り返る。
「年収が少し高かった事に触れられて『何で辞めるの?残った人迷惑でしょう!』と言われました」
病院の事情を心配したのかもしれないが、転職するのは本人の自由だし、面接の場でそんなことを言われても困惑しかないだろう。男性はこう反撃した。
「『なぜ、あなたはこの会社で面接官しているのですか?』と言い返したら、顔を赤くして直ぐに面接は打ち切られ、超速攻で不合格の連絡がありました」
この結果に、「面接官も辞めて外資系の面接官になっていた事を指摘されて、頭にきたのだと思いました」と推察していた。確かにその通りだろう。自分が転職しているのに、転職する応募者を責めるのはお門違いだ。
馬鹿にされたように感じた男性は、この業界には行きたくなくなったという。
「人を仕入れている場で言うのは失礼だったので良かったと思います」
とも書いており、言い返したことに後悔はないようだ。
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面接で30分以上待たされた女性、「申し訳ありませんが辞退します」と言い残して帰る