営業職を1か月で辞めた男性 入社前に言われた「みんな定時を過ぎたらパッと帰ってますよ」が大嘘で… | キャリコネニュース
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営業職を1か月で辞めた男性 入社前に言われた「みんな定時を過ぎたらパッと帰ってますよ」が大嘘で… 

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「入社してみたら、面接で聞いていた事と全然違う!」とはよくある話だが、社長から太鼓判を押されたら、信じてしまうものだろう。兵庫県に住む40代前半の男性(営業/正社員・職員/年収400万円)は、建築系の会社で「屋根などの防水加工の営業職」として入社したが、約1か月できっぱり辞めた。理由を「労働環境が聞いてた話と180度違った」と明かす。

面接では、気になることをこう質問していた。

「高所恐怖症なので、『屋根の上や屋上に登る事はあるのか?』」
「あまり残業はしたくないので『残業はあるのか?』」
「休みが月2回土曜・日祝とあったので 『この内容で間違いないですか?』」

これに社長は、すべてに調子の良い答えを返してきたのだった。

「屋根や屋上に上がる事が普通であり、一日に何回も上がりました」

高所恐怖症で残業はしたくない、休日も規定通りか尋ねた男性に対し、社長は

「施工は下請けにさせていますし営業職なんで屋根などには上る事なんてありません」
「残業は基本無いです。逆に早出とかも無いしね。仕事が終わったらパッと帰って下さい。みんな定時(17時半)過ぎたらパッと帰ってますよ」
「皆キッチリその休みの条件で休んでます」

と笑顔で答え、「給与に関しても手当(残業代等)もちゃんと出す」との事だった。その後、内定が出て入社し、3か月の予定で試用期間が始まった。ところが

「状況確認や下請けの職人への叱咤激励の為に屋根や屋上に上がる事が普通であり、一日に何回も上がりました」

と、営業職だろうが関係なく高所で働くのが日常だった。しかも

「残業に関しても定時過ぎてから週3回ミーティング(1時間程)があり、それが終わってから書類の処理や部材の発注をすると毎回終電近くになってましたし、ミーティングがない日もやる事が多くて早くても21時過ぎに会社を出る状況でした」

すべてが裏切られていく状況は、休日に関しても例外ではなかった。

「休みに関しても現場は動いているので日祝しか休めない。 地方の現場に行くので朝6時に会社に来て上司と同行し2時間かけて行くのもザラでした。昼休憩も移動があるのでコンビニでおにぎりを買って食べながら運転する事がほとんどでした」

それでも、残業手当が出ていればまだしもだが、給料日に衝撃が走った。

「給料日が来て2週間か3週間分の給与が出たのですが、残業代や早出出勤の手当ても出てませんでした」

部長もビックリ「またあのオッサンそんなん言うたんか!!」

面接時の話と全く違うため、「正直日々困惑してました」と語る男性。ある日、思い切って上司に相談を持ち掛けた。

「部長と同行する日があり、『忙しいですが30分だけ話を聞いて下さい』とお願いして上記の事を1から説明し『社長から聞いた話とすべて違う』と言いました」

「部長は初めはふんふんと聞いていて話が読めなかった様ですが、話が読めたら『またあのオッサン(社長の事)そんなん言うたんか!!』と大きめの声で言いました」

めんくらった部長は、これまでの採用活動について

「(社長は)まともに仕事の内情を言ったら人が来ないからネガティブな質問には適当に話を合わせて言う。今まで何人も聞いていた話と違うと言って辞めていった」

と内情を明かした。 ただ、その部長は「聞いてた話と違うからビックリしたやろうと思う」と非常に親身に、こう言ってくれたという。

「会社も〇〇さんの事は今試用期間だが、〇〇さんにとっても会社に対し試用期間でもある訳だからよく考えて今後を考えたらいいと僕は思うよ」

部長の人柄は良かったが、男性は即決断を下した。

「私は嘘と判明した以上続ける気も無くなったので、次の日社長に退職を申し出てあっさり了承されて即日退職しました」

と顛末を語った。社長もすぐ退職することは予想していたのかもしれないが、仕事を探している人にとっては迷惑でしかない。堂々と嘘をつくのはやめてもらいたいものだ。男性は辞めた後の心境を、「気持ちは晴れ晴れしましたし、もう次の面接等は慎重にならなければならないと身が引き締まった」と綴った。

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