最終面接で男性は、各部署の役員4人に囲まれるなか、「なぜこの業界を選んだのか」とまず聞かれた。回答したあと、投げかけられた二つ目の質問は……
「今書類を改めてみたけど、この業界の業種は未経験!?」
男性は業界未経験であることに驚く面接官たちを見て、内心動揺しただろうが、「はい、職業訓練校で異業種転職を目指し、国家資格も取り努力した次第です」と冷静に答えた。しかし何を言っても無駄だった。もはや役員たちの頭に男性の言葉は入ってこなかったらしい。
「役員4人の顔が変わり…『なんで未経験が残ってるんだ?』と一人が言い出しました。 そこからはもう雪崩のように『自分は質問はないです』と各役員からの質問が途絶え……」
先述した通り、男性は書類選考と二回の面接を終えている。それなのに今更「未経験」を問題視されるとは一体どういうことか、と男性は聞きたくなっただろう。
「『こちらから質問よろしいでしょうか?』と言うと……『もう質問は必要ないと思うけど?』と言われてしまい強制終了」
ここまで要した期間は1カ月以上、そして交通費などで1万円以上をかけてきた男性は、「心も体も疲弊しました。正直、書類でなぜ落とされなかったのか謎です」と結んだ。男性が文句を言いたくなるのはもっともだ。
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