その後もあり得ない事態が次々と起こり、男性を困惑させた。まず、面接から10分経過すると、面接官が急に画面からいなくなり「そのまま10分ほど待ちぼうけ」することになった。その後戻ってきて「何事もなかったかのように面接が再開された」そうだが、謝罪と説明すらできない人間が管理職をしている会社など不安でしかない。
面接はその後も続き「転勤について対応が可能か」という話になった。男性は現在母親の介護をしながら暮らしているため「直近の対応は難しい」と返したところ、思いもよらない言葉を浴びせられた。
「そんな年にもなってまだお母さんと二人暮らししているのですか」
男性は高校卒業後から最近まで一人暮らしをしていた。しかし、この面接の1か月前に母親が倒れ救急車で運ばれたことをきっかけに、男性の自宅で暮らすように。面接官には、母親の介護が理由で同居している旨を説明すると、パラサイト・シングルの誤解は解けたようだが、今度はお構いなしに母親に関する質問をぶつけてきた。要介護度を聞いてきたほか、
「病状は?ご年齢は?一人で暮らしていけないレベルなのか?いつまでその状態が続くのか?」
などと執拗にプライベートについて質問攻めしてきたのである。いつまでも問い詰められるので仕方なく「先日ぶっ倒れて救急車で運ばれました」と言い放つと、謝罪や共感などもなく
「あぁー」
と一言返されて、それ以降家族についての質問は無くなったそうだ。
この会社はその後の二次面接~最終面接においても「信じられない出来事が多発した」と振り返る男性。極めつけは「内定面談の連絡がきたが、なんと最終選考から1か月ほど経った時だった」ことを挙げた。連絡を貰った時、男性は既に再就職が決まって働き始めており
「対応、スピード、モラル…全てにおいて信じられない嘘みたいな体験でした」
と呆れ返っていた。面接の時点でこの企業のレベルが推し量れてしまう。遅すぎる連絡のおかげで入社せずに済んだことはむしろ幸いだったのかもしれない。
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