面接官は有名ホテルの支配人であるはずが、
「かなり砕けた言葉づかいで終始タメ口です。正直、近くの繁華街の飲み屋の黒服のような印象」
だった。しかも「さっきも別の人を面接していたんだけど、あなたの方がいい」「次一人面接入っているけど、あなたに決めると思うよ」と言うなど口も軽かった。内部事情をぺらぺらと応募者に話す面接官は信用ならないが、面接は働く前提で話が進んだそうだ。
ところが、二人でエントランスに向かったときだった。
「思い出したように『あ、◯◯さん(女性の名前)は何型?何の星座?」と星座と血液型を聞かれました。なぜ?と驚きながらも素直に回答したら、『え!……僕さあ、〇〇座と相性悪いんだよね!』となんとも後味の悪い返事。私もまさか面接が終わってエントランスでそんなことを聞かれ、またそんなことを言われるなんてと再度びっくり」
と、そのときの心境を振り返った女性。言うまでもないが、血液型も星座も仕事の能力には関係なく、面接で聞くのは不適切だ。
さすがに女性も一抹の不安を感じたようだが、「今後の仕事のことで連絡いれます」と別れ際に言われたため、良い結果を待っていたそうだが……。
「結果はお祈り電話。『今回は別の人に決まりました。面接きてもらってありがとうございました。あなたなら他でも決まるよ!頑張ってください、じゃあ!』と最後まで軽く終わりました」
女性はこの面接のあと海外に渡ったそうだ。あとになってから、そのホテルは3年も経たないうちに名称が変わり、オーナーも何度か交替したと知った。もし採用されていたとしても、「きっと辞めていたかもなと。若かったからこその良い経験でした」と結んでいた。
※キャリコネニュースでは「面接での信じられないエピソード」をテーマにアンケートを実施しています。回答はこちらから https://questant.jp/q/74FZSHAJ