「スポットワークサービス名+さん」という呼称で呼ばれることについて最も多かったのは「特に何も思わない」(41.5%)だった。次いで、「快い・心地よい」(34.2%)、「快くない・心地よくない」(24.3%)と続いた。呼称を気にしない人が多いが、人によってポジティブにもネガティブにもなり得ることが分かる。
この呼称で呼ばれた際の印象として最も多かったのは、「匿名性があり、安心感がある」(27.2%)とポジティブなものだった。一方で、2位にあがったのは、「疎外感がある・距離を感じる」(18.8%)とネガティブなものだ。他にこのような意見も見られた。
「独立した個人として尊重されていない感覚がある」(16.2%)
「普段の自分と違う存在でいられる気がする」(12.9%)
「信頼されている気がする」(12.9%)
一方で勤務中にどのように呼ばれたいか、という質問には「本名」が最多で49.6%という結果に。2位の「ニックネーム」(26.5%)に次いで、「雇用形態名+さん」「スポットワークサービス名+さん」のような呼称と答えた人が、21.3%となった。
これらの結果から、「タイミーさん」「派遣さん」といった呼称に対して悪い印象はないものの、できれば本名で呼ばれたいということが分かる。では、事業者側はどう呼んでいるのか。事業者から得た調査結果を見ていきたい。
働き手を本名で呼んでいるか、という質問には、「呼んでいない」(56.8%)、「呼んでいる」(43.2%)という結果となった。呼んでいない、と答えた事業者は、「タイミーさん」などと呼んでいるのだろう。事業者にとっては、大勢いる働き手の名前を覚えていられないという理由もあるかもしれない。