最近では闇バイトが問題になっているが、なかには知らないうちに、やばい仕事に関わってしまったという人もいるようだ。
関東地方の40代男性は、「昔の話ですがもう時効だと思いますので投下します」と自身の体験を投稿した。当時10代後半で、友人の父親が社長を務める会社で、「新聞の勧誘のバイト」をしていた。そこには元ヤクザや元ホストといった、ワケありの人たちも働いていた。ある日、社長から別の仕事の依頼があったという。
「日払いで別の仕事を手伝ってくれと。多分1時間もあれば終わるし5万払う」
10代のバイトではあり得ない報酬に、男性は目が眩んだのだろう。「何をやるかも聞かずに、とりあえずお願いしますって言った」と飛びついた。(文:天音琴葉)
「8人の知らないおじさんが乗ってました」
快諾した男性に、社長はこう返してきた。
「よっしゃ! それで人が揃ったわ! じゃ今晩1時に事務所の前に来いよ!」
深夜の召集に、男性はかなりの不安が込み上げてきたというが、「けど逮捕されるようなことはさすがにやらせないだろーなー」と思い直し、約束の午前1時に事務所前に行った。すると社長がやってきたのだが……
「2トントラックの後ろに幌がついてるタイプが私の前に止まって、社長が運転してました。『乗れ!』って言われたんで空の助手席に乗ろうとしたら『バカ! 後ろだよ!』って言われて幌の方に向かい幌をめくってみると……(中略)合計8人くらいの知らないおじさん方が乗ってました」
「君は初めて? 社長のとこの若い人?」
なにやら怪しい展開に。しかし後に引けなかったのだろう。荷台に乗り込むと、すぐにトラックは発車した。40分くらい無言が続き、着く手前になった頃に1人のおじさんに話しかけられたという。
「『君は初めて? 社長のとこの若い人?』って。『はい、単発の仕事って社長に聞きました』って答えたら、『そーかー、まぁすぐ終わるけど気をつけてね』って言われて余計に不安に。何に気をつけろと??」
不安がピークに達していただろう。すると、そのおじさんは「つけろ」と言い、黒い塊を渡してきたのだった。
「これなんだろと思い広げると黒の目出し帽……。みんな黙ってマイ目出し帽を装着しだして。完全にテロリストの集まりみたいな状態に」
目出し帽の集団の一員となった男性が、「これはさすがに強盗か空き巣でもやらされるのかなと真面目に覚悟してた」と思ったのも無理もない。予想通り、最悪の展開になってしまうのだろうか。【後編】へ続く。
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【後編はこちら】「すぐにトラックに乗れ!急げ!」報酬は5万円、深夜1時に目出し帽を被らされ「夜逃げ」の手伝いをした男性