営業先のメーカーに着いたものの、前の会議が遅れていたため、男性たちはしばらく待機することに。約束の時間を過ぎたとしても、売り込みをかける側の立場では、どうすることもできなかっただろう。ところが同僚は、部下である中国人たちに向かって、次のように苛立ちをぶつけたのだった。
「その副部長は、『早く終えて家に帰りたかったのに、どうしてくれるんだ』と、中国人営業設計メンバーに文句ばかり言う始末」
なんの責任もないのになじられたのだから、部下たちは驚いただろう。衝撃を受けた男性は、この出来事のあと、同僚が曰く付きの人物であることを知ることとなる。
この同僚には、日本で客先のメーカーと大喧嘩し、左遷された結果、中国に赴任するようになったという過去があったのだ。それなのに本人は、中国で反省するどころか、ますますやりたい放題になっていったようだから手に負えない。だが悪評が伝わるのは早いもので、
「中国赴任中もパワハラで中国人の部下の多くを追い込んで辞めさせた」
「中国にある他の自動車部品メーカーの日本人赴任者達に、日本人向け居酒屋で揉め事を起こし、要注意人物と言われていた」
と社外でも広まっていたようだ。「本当にやばい同僚でした」とこぼした男性。しかし左遷先でもこの調子では、そうそう帰国できないだろう。
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