いくら年収が高くても、実際の仕事量やスキルに見合っていなければ不満は募る。東京都に住む40代前半の女性(専門職/コンサルタント・士業・金融・不動産)は、「年収1400万円」と平均よりもはるかに高収入だ。ところが、「年収は同世代と比較すると高い方かもしれないが」と前置きし、
「専門性の高い仕事で拘束時間も長いため、費用対効果でもっと高くあるべきと思う。今の業務であれば2000万円くらいはほしい」
と現状には満足できない様子。仕事は「企業のファイナンス案件の審査業務」だそうで、やはり相当の専門性と厳しさが求められる職種だなのろう。(文:真鍋リイサ)
年収1400万円でも「費用対効果でもっと高くあるべき」
神奈川県に住む20代前半の女性(企画・マーケティング・経営・管理職/年収550万円)も自身の年収に「満足してない」と明かす。仕事は「外資系のプロジェクト」に携わっており、
「同年代の女子に比べて2倍もらっており一般的には高い方だと思うが、英語はネイティブ並に求められ、平均的にプロジェクトを1人4つほど掛け持ちしているため超効率的にやらないと回らない」
と多忙な仕事ぶりを明かす。しかも女性は「私は効率がいいからという理由で7つやらされている」という現状らしい。優秀なのも考えものだ。
「だったら他の人よりも2倍給料をもらうべきと思っている。効率よく回し残業はしないことがモットーにしているため今は残業がない」
残業せずに他の社員より効率よく働くのだから余計に仕事が回ってきてしまうのも分かるが、これでは周囲と比べて不公平感が強くなる。7つも抱えているのに4つ掛け持ちの人と同じ給料ではやっていられないだろう。
「今の仕事で納得できる年収は800万以上」
と語る女性。歩合制を取り入れた他の会社への転職もありかもしれない。