応募したのは、老人ホームでの仕事だった。「未経験OK」であるにもかかわらず、面接官の「若い事務職の責任者の女性」は、最初にこう聞いてきた。
「計算式を言って下さい」
あまりにも意味不明な質問に「何の計算式ですか?」と聞き返した女性に、面接官は
「分からないのですか。経験者がほしいのですが」
と言い放ったという。「未経験OK」は嘘で、最初から経験者以外をとるつもりは無かったようだ。隣にいた男性面接官が急いで制止してその場は終わったそうだが、「案の定その会社は採用されませんでした」と女性は語る。
「私は再度ハローワークに行き、詳細を話しました。未経験OKと書いてあっても、経験者がほしいと言うのはおかしいと」
ハローワーク側も「規律は守ってもらわないと困る」と記載違反に憤慨し、結局その会社は後日注意をうけることになったそうだ。だが、それで女性の心の傷が癒えたわけではない。
「未経験OKと書いてある所が多いけど、内情は違う事に仕事を探している人にとってはショックもあり、心が傷つくのをわかってもらいたいです。仕事を探す気力も無くして、心が病んでいく感覚がします」
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