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上司に共感力がなくては、部下は離れていく一方だ。投稿を寄せたのは埼玉県の50代女性。20年以上前、父親ががんになり入退院を繰り返していた頃だった。
「お医者様の見解では『もって、あと1年』。体調が良くない、危篤…等々で、会社を遅刻、早退、欠勤を繰り返していた」
そんな中、女性は上司に呼ばれ、面談を行った。(文:湊真智人)
「可哀想だとは思わないから」と捨て台詞も……「一生アイツの事は許せません」
女性の勤務態度を見かねての声かけだろう。女性は父親の事情を正直に話した。しかし返ってきた言葉は、想像以上に冷たいものだった。
「あなたが早退してお父さんの側にいても病気は良くならない」
「自分も親を亡くしたが、あなたのように仕事を休んだり、遅刻早退したことはない」
「もって1年と先が決まっているのだから、割りきって仕事を頑張りなさい」
休まないことが美徳とされていた時代に、上司なりの励ましだったのか……。だが身内の苦境はそう簡単に割り切れるものではない。たまらずその場を後にした女性に、あろうことか上司は追い討ちをかけた。
「クズとしか思えない上司に人としての心はありませんでした。泣きながら面接の場から逃げ出しました。私が去る時に言われたのは『可哀想だとは思わないから』でした」
その後父親は1年ももたずに亡くなってしまった。当時の女性の精神状況で、満足のいくお別れは出来たのだろうか。投稿末では上司に対する怨嗟をこう語っている。
「今だったら大問題になっていた上司の発言です。 一生アイツの事は許せません」
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