
画像はイメージ
福祉の現場は人の命に係わる仕事で、常に緊張感と隣り合わせだ。しかし、組織が現場を守る機能を果たさず、責任を個人に押し付けるとしたら――。投稿を寄せた40代男性は、過去に児童福祉施設の支援員として勤務するなかで、「この会社終わってるな」と見切りをつけた瞬間を振り返った。(文:湊真智人)
「責任が個人に集中する傾向があります」
男性が最も強い違和感を覚えたのは、安全配慮が欠如した組織のあり方だった。
「異食など安全配慮が特に求められる行動があった際も、明確な判断基準や組織的な対応方針は示されず、対応は現場職員の裁量に委ねられがちでした」
「異食」とは、食べ物ではないものを口に入れてしまう行為だ。窒息や中毒のリスクがあり、福祉現場では一瞬の隙が命に関わる。しかし、組織としてのルールはなく、現場の判断として片付けられていたという。
さらに問題なのは、事が起きた後の対応だ。
「事案が表面化すると『なぜ防げなかったのか』『配慮が足りなかったのではないか』と、結果責任が個人に集中する傾向があります」
現場に丸投げしておきながら、いざトラブルが起きれば「個人のミス」として糾弾する。そんな理不尽な構造が常態化していたようだ。
「誠実に支援しようとする人ほど精神的に追い込まれやすい」
また保護者への対応についても、組織の冷淡さが際立っていたと男性は憤る。
「現場職員が誠意をもって謝罪・説明を行った後、上席や経営陣からのフォローや振り返りはほとんどなく、問題は静かに収束扱いにされます」
「その過程で現場職員がスケープゴートのような立場になり、組織としての課題や体制の不備が十分に検証されないまま終わってしまう」
経営陣は自分たちに火の粉が降りかからないよう、現場の人間を盾にしていたのだろうか。こうした環境では真面目な職員ほど、その誠実さを利用される悪しき風潮があったようだ。
「支援や福祉を掲げる事業所でありながら、職員を守る仕組みや再発防止に向けた建設的な対話が乏しく、誠実に支援しようとする人ほど精神的に追い込まれやすい」
総じて「安心して長く働ける環境とは言い難い」と断言した男性。そして支援施設がとるべき体制について、次のように持論を語った。
「『支援』を掲げる以前に、『人を使い潰さない仕組み』が必要な職場だと思います」
職員を使い捨てにする組織に、誰かの人生を支援することなどできるはずもない。組織のいち早い刷新が求められている。
※キャリコネニュースでは「『この会社終わってるな…』と思った瞬間」をテーマに投稿を募集中です。回答はこちらから https://questant.jp/q/0O5H4P8Y
「うどんがヌルかったぞ!」牛丼屋で衝撃クレーマー客 店員のまさかの一言で退散【実録マンガ】


