
画像はイメージ
華やかなイメージが先行しがちな広告業界だが、そのイメージとかけ離れている実態もあるようだ。福岡県の40代女性(素材・化学・食品・医薬品技術職)は、独身時代に正社員として勤務していた広告代理店での経験談を明かした。
女性は、その職場を「トンデモ鬼畜ブラック企業」と書いている。一見、大げさな表現にも思えるが、女性がそう表すにはあまりにも過酷な環境があった。(文:境井佑茉)
休めないし帰れない…台風や大雪でも「乗り合わせてでも出ろ」
初めに「とにかく休めない帰れない」状況だったと語る。定時に帰ろうものなら「御役所仕事」呼ばわり、有給休暇を申請すれば陰口を叩かれた末に「公開処刑」のような扱いを受けたそう。そんな中、
「社内行事が極めて多い。休んだら理不尽な減給降格あり」
というから驚きだ。しかも、安全配慮も皆無で「台風や大雪でも休めない。乗り合わせてでも出ろ」と強要される始末だった。
女性を精神的に追い詰めたのは、業務時間の拘束だけではない。職場全体に蔓延する「組織ぐるみのいじめ」が深刻だったようだ。
「お局様からの新人イビリを指導の一環としか思ってない。ソレを相談したら相談したお前(←私)がおかしい言われる。辞めてもらうとか言われる」
いじめを「指導」とすり替えるのはブラック企業の典型的な手口だ。女性が受けたのは、わざと情報を回してもらえないなどの嫌がらせだけではない。年上の後輩に「年下だから」という理由でタメ口で詰め寄られ、注意しても逆ギレされるという、秩序崩壊した現場で耐え忍んでいた。
コロナ禍でも「リモートワーク」や「時短勤務」が皆無
この企業の異常性は、働き方が大きく変化したコロナ禍でも揺るがなかった。女性が寿退社した後に残存メンバーから聞いた話では、緊急事態宣言下であってもリモートワークや時短勤務は一切導入されなかったという。
「逆に『同業他社が休み』言うてガンガン営業特攻掛ける始末」
このような悲惨な実態に、女性は「広告代理店の事務正社員だからって幸せとは限らんよ」と断言する。
現在は食品製造の仕事をしている女性だが、今の環境を「いかに恵まれてるかよく分かる」と深く実感しているようだ。理不尽な地獄を経験したからこそ、まっとうな環境の価値が痛いほどわかるのだろう。
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