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会社選びの成否は、その後の人生を大きく左右する。特に新卒で入った会社が「ハズレ」だった場合は深刻だ。
栃木県に住む40代の男性(エンジニア/年収940万円)は、新卒で入社した会社を「辞めて、本当によかった」と振り返る。
「その会社では、サビ残が当たり前だった。月100時間超は普通」
「月100時間超」の時間外労働は、過労死につながる恐れのある長時間労働だ。それが無給で「普通」とは、どんな環境だったのか。(文:篠原みつき)
「やっていないことも書け」日報捏造を指示する副社長
男性が関わっていたのは国から委託されたプロジェクトだったが、実態は極めて不透明だった。本来必要な日報について、会社側から信じがたい指示が出ていたという。
「『やっていないことも書け』と捏造を指示されていました。しかも、その日報は会社命令にもかかわらず、定時後に『自己啓発扱い』で書かされ、当然ながら給料は出ない」
日報をチェックするのは、後に二代目社長となる副社長だった。「社長のバカ息子」と男性が切り捨てるその人物は、内容が気に入らないと社員を呼び出して説教をされたという。
「自己啓発と言いながら、内容にダメ出しをされ、怒鳴られる。給料は出ないが、従わなければならないという完全な矛盾。新卒は全員、毎日19時過ぎまで残って日報を書いていた。すべてサビ残だ」
さらに、「15分刻みの週間スケジュール作成」まで強要された。その作成時間すらサービス残業。各作業には厳格な「工数」が設定されており、それをオーバーすれば、その分はすべてサービス残業として処理されたという。
「実務担当になった瞬間に教育担当は消える」
新入社員への教育体制も、形ばかりのものだった。3か月間の教育期間が設定されてはいたものの、現場に出た途端に放置されるのが常だったようだ。
「実務担当になった瞬間に教育担当は消える。いきなり工数内で終わるわけもなく、常にサビ残状態だった」
指導という名のパワハラも日常茶飯事だった。「注意や指導はなく、いきなり怒鳴る」という職場環境では、若手が萎縮してしまうのも無理はない。さらに、会社は男性のプライベートにまで干渉してきた。
「社内恋愛をしていたが、業務中に私情は一切持ち込まず、休憩時間に少し会話しただけで反省文を書かされた」
あまりにも理不尽なルールの数々に、男性の心は削られていった。しかし、この会社が抱えていた闇は、これだけではなかったのだ。【後編へ続く】
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