移動中の密室で、社長は悪びれる様子もなくこう言い放ったという。
「給料に代わるくらいのやりがいを与えたい」
一見すると熱い教育方針のようにも聞こえるが、現実に低賃金でこき使われている社員からすれば、これほど恐ろしい宣言はない。
男性は、会社側に社員へ利益を還元する気がないこと、それどころか「やりがい」という大義名分で搾取を正当化しようとしていることに「恐怖を抱きました」と振り返る。
利益は出ているのに、還元先は社員ではなく社長の懐。だとすれば、働く人のやる気を削ぐ理由としては充分過ぎる。
「現在は一人、また一人と退職していっているため、私もそろそろか、と思っております」
精神論で押し切れるほど、今どきの労働市場は甘くないようだ。
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