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世代論は、いつの時代も燃えやすいだ。特に「失われた世代」などと呼ばれる人々については、同情と自己責任論が常に入り乱れる。
ガールズちゃんねるに6月上旬、「氷河期世代って本当に不遇だと思いますか?」というトピックが立ち、注目を集めた。トピ主は自身も氷河期世代だとしつつ、次のように書き込んでいる。
「私は氷河期世代と言われる世代だけど、就職してリストラになった派遣切りにあったりはあったけど今の若い世代の方が大変だよなって思います。昔は物価高ではないし保険料も安かったから生活できた。親のお金も当てにできた」
この「今の若い世代の方が大変」というトピ主の意見に対し、トピック内では猛烈な勢いで異論と共感がぶつかり合うこととなった。
「一人の席を何千人が奪う時代」壮絶な記憶
トピ主の「親のお金も当てにできた」という恵まれた環境からの発言には、同じ氷河期世代とおぼしきユーザーたちから、当時の壮絶な就職難を思い起こす怒りの声が殺到した。
「一人の席を何千人が奪う時代でしたよ」
「大卒が就職に苦労した時代」
「30年間苦しいよ!」
当時の圧倒的な買い手市場を呪う声は絶えない。さらに、トピ主のように親を頼れなかったという現実を突きつける叫びも上がっている。
「親のお金をあてにできたのは主さんの個人的な事情で氷河期関係ないのではw 氷河期の中でも悪い年代だったけど、少なくとも就職に関しては圧倒的に不遇だったと思うよ 非正規で働いて転職×2でようやく正社員になった」
社会人としてのスタートを決める大切な時期に、そもそも「席」すら用意されていなかった不条理は、何年経っても忘れられるものではないだろう。
「社会構造のバグ」であることは変わらない
一方で、トピック内では「イスは少ないけど実力ある人は普通に就職出来てたし、上手くいかなかった人は結局死ぬまで他責思考なんだろうなって思うわ」といった、いわゆる“自己責任論”をぶつける冷ややかな声も一部にあった 。
しかし、こうした意見に対しては「ただ、やっぱり世代全体で見渡してみたら厳しい目に遭った人は圧倒的に多いとは思うよ そういう人たちを負け組と蔑むのは違うと思う」と反論が巻き起こっている 。
「リーマンは落ちても戻れた。氷河期は最初から席が無かった。そこ同列にして言い訳扱いは雑すぎ 」
「氷河期にも成功者がいる、なんとか登った人がいるを理由に時代要因を薄めようとするのはズレてるよ。個人差があるのは当然で、だからこそ構造の影響を無視しちゃいけない」
「最も不遇だったのは、頑張った人もその頑張りを徹底的に無視されてきたこと」
優秀な人間はどの時代でも生き残れるという極論はあるものの、それはあくまで個人の話だ。世代全体で見れば、新卒時の採用枠そのものが完全に消滅し、アルバイトすら奪い合いになるという「社会構造のバグ」に直撃した世代であることは間違いない。
トピ主自身は「今の若い世代の方が大変」と振り返るが、それは実家が太かったという個人の環境に守られていたからに過ぎないのではないか。確かに、現在の物価高や増税に喘ぐ若者たちも大変だ。しかし、人生のスタートラインそのものを消し去られた氷河期世代の傷跡は、30年が経過した今もなお癒えていない。
それぞれの時代に固有の地獄がある。それを「自己責任」の一言で片付けていたら何も変わらない。構造的な不条理として認識するぐらいの余裕はあったほうがいいだろう。
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