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【悲しすぎる】離婚後に残ったのは教育ローンと孤独 熟年離婚した60代男性の悲しすぎる現状が話題

離婚というと若い世代を思い浮かべる人がいるかもしれないが、なにも若い人に限った話ではない。6月4日の読売新聞の人生案内に、60代で熟年離婚した男性の相談が掲載され、ネット上で話題になっている。

相談者の男性は自身の定年退職と娘の大学卒業を機に離婚。現在男性は家を出てひとり暮らしをしているが、妻に引き取られた娘とは連絡が取れないほか、趣味もなく「夢も希望もなく、漠然とした不安を抱えています」と寂しい心の内を明かしている。

男性に対する批判続出「普段の生活の積み重ねでこうなった」

熟年離婚は増えている

熟年離婚は増えている

離婚に至るまで相談者の男性が置かれていた状況は悲惨だ。「妻とは仲が悪く、10年以上、口を利いておらず、食事は一人で、風呂とトイレ以外は自室を出ることもありませんでした」。さらに、家族からは家の改築や娘の進路についても一切相談はなく、事後に請求だけが来たといい、もはや家庭は崩壊していたようだ。

離婚後は一人暮らしで古い借家に住み、年金とアルバイトの給料で生計を立てている。しかし、娘の教育ローンの返済もあり、貯金はない。友人はおらず趣味もなく、無為に過ごしているようだ。

「寂しくてつまらなくて、深夜にインターネットのエッチな画像を見てしまいます。それだけが楽しみになってしまいました。このまま死んでいくのかと不安です」

この記事をあるツイッターユーザーが投稿すると、約2000件リツイートされた。男性の自業自得だとするコメントも少なくない。

「これから結婚する身としては、これまでなんら改善策を打たず、先延ばしにして家庭の崩壊を見守ってきただけだと思いたくなる」
「『妻の側についた娘』という言いぐさがすべてを物語っている。こうなるまでの普段の生活の積み重ねでこうなったんでしょうねえ」

結婚に希望が持てない? 「奥さんがいなくても充実した生き方を模索」という人も

一方で、教育ローンに関しては同情する声も一部ある。「ここまで妻と娘に裏切られたら、娘の教育ローンを払い続ける義務はないのではないか」というのだ。確かに、ずっと家庭内で孤立しているにもかかわらず、生活費と教育ローンはきっちり支払ってきて離婚に至った男性のには同情できる。

厚生労働省が発表した「人口動態統計の年間推計(2015年)」によれば、日本の離婚率は1.77。婚姻率は5.1であることから、およそ3組に1組の夫婦が離婚していることになる。

同居期間20年以上の離婚(熟年離婚)件数については、2015年の調査で約38,600件であり、前年比で増加している。そのため、

「結婚しないという幸せの形 奥さん子供がいなくても 趣味と友人と多少のお金のある 充実した生き方 それを模索してます」

など、男性の置かれた状況を見て、結婚生活に希望を抱けないという書き込みも見られた。

元記事では男性の相談に対し、作家の出久根達郎氏が回答した。同氏は「なぜ、そうなってしまったのか、ここはとっくりと考える必要があります」としたうえで、ノートにお世話になった人と面倒を見てやった人の名前と内容を書き込むことを提案。毎日続けてある程度書いた後に、どちらの方が書き込みが多いか比べてみる、という方法を紹介し、

「これだけで、ご自分のことがずいぶんとおわかりになるはず。その先どうするかは、自分で考えなくてはいけません」

と締めくくった。

あわせてよみたい:「大人のひきこもり」特集で物議

 

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