
画像はイメージ(AIで作成)
飲食店のピーク時に、お店が混雑していると分かっていながら理不尽な要求をしてくる客には誰もが頭を悩ませるものだ。
投稿を寄せた茨城県の20代男性(サービス・販売・外食)は、4年ほど前のアルバイト時代に、まさにそんな理不尽なクレームに遭遇したという。
それは1年の中でも特に忙しい週末のランチタイムのことだった。店内は満席で、ウェイティングシートには5~6組の客が待っており、厨房もホールも全員がフル回転で動いていた。そこへ、両親と小学生くらいの子ども2人の4人家族が来店し、席に案内された。(文:渋谷亜樹世)
「子どもたちもお腹を空かせてる。今すぐ持ってこい!」
注文を受けてから15分ほど経った頃、父親が突然、強い口調で男性を呼びつけたという。
「おい、注文してからどれだけ待たせるんだ?もう20分以上経ってるぞ。子どもたちもお腹を空かせてる。今すぐ持ってこい!」
実際にはまだ15分ほどだったが、男性は「大変申し訳ございません。順番にお作りしておりまして、あと5分ほどでお持ちできます」と謝罪した。しかし、父親は納得がいかなかったようで、さらに要求をエスカレートさせる。
「あと5分!?遅すぎるだろ!じゃあ、今すぐ作ってるのを止めろ。もういらん、帰るわ。あ、でも子どもたちが可哀想だから、その分の料理はタダでテイクアウトにしろ。それなら許してやる」
注文をキャンセルするだけでなく、「待たされた慰謝料代わりに料理を無料で持ち帰らせろ」という、完全に常識の範囲を超えた要求だった。
アルバイトの男性の手には負えず、すぐに奥から店長が出て対応にあたった。店長は事情を把握した上で、待たせたことに対して再度謝罪しつつも、「無料でのテイクアウトというご要望には、あいにくお応えできかねます」とハッキリと断った。
応じない店長に対して、男は「客に向かってその態度は何だ!ネットに悪評を書き込んでやるからな!」と大声を出して机を叩いた。周囲の客も一瞬で静まり返り、怯える子どもの姿もあったという。
「もう二度と来るか!」と捨て台詞
それでも店長は冷静に、こう告げた。
「これ以上、他のお客様のご迷惑になる行為や、理不尽な要求をされる場合は、恐れ入りますが警察に通報させていただきます」
「警察」という言葉が出た瞬間、父親は急にバツが悪そうになり、「もう二度と来るか!」と捨て台詞を吐いて、家族を引っ張るようにして店を飛び出していった。
後日、本部へのクレームやネットへの書き込みを警戒していたが、結局何もなかったという。
この事件の後、店では「理不尽な要求に毅然とノーを言う」という方針がより明確になった。男性は、帰り際に近くの席の客から「災難でしたね。店長さんの対応、格好良かったですよ」と声をかけられ、救われる思いがしたと振り返っている。
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