
画像はイメージ(AIで作成)
会社を私物化しているようなベテラン社員が一人いるだけで、職場の空気は重苦しいものになる。
投稿を寄せた40代男性(技能工・設備・交通・運輸)は、かつて勤めていた会社での強烈なエピソードを明かしてくれた。一番上の上司である課長は68歳で、就業規則上の定年は60歳だったが、特例で定年を延長されていたという。
18歳で入社した課長は勤続50年の大ベテランだ。50歳で課長に就任して以来、18年間も同じ課のトップに君臨し、古株の社員たちからは「〇〇課の天皇」と呼ばれていた。(文:篠原みつき)
「おみゃーは何年この仕事しとる。こんなことも分からんのか!」
昔気質の課長は、「仕事は見て覚えろ。体で覚えろ」という考えの持ち主だった。男性が先輩から聞いた話によると、ミスをしたり課長と違う意見を言ったりすると、ヘルメットや安全靴が飛んできたり、「首出せっ!」と言われて「地獄突き(ブッチャー)」をされたりするという恐ろしい噂があるほどだった。
そうした暴力を男性自身は受けていなかったが、目の前で繰り広げられる公開説教の光景は十分凄惨なものだった。
元ゼネコン出身の課長代理や、元海上自衛隊出身で勤続10年以上の主任が、課長の前で両膝をつき、課の人間が全員のいる朝礼で、こんな風に怒鳴り散らされていた。
「おみゃーは何年この仕事しとる。こんなことも分からんのか!」
「どこに脳みそついとる!サルか」
さらに、出社時のルーティンも常軌を逸していた。
「課長は剣道の有段者で朝出社すると課員全員から直立不動のあいさつ『課長、おはようございます。今日も1日よろしくお願いいたします!』(全員が声を揃えて大きな声で、小さいとやり直し)を受けてから、上半身裸で〇〇課室で木刀の素振りをしてました」
周囲を脅えさせるには十分な行動だが、時には居合刀で素振りをすることもあったという。
会長直訴で定年延長→「部長」へ昇進
これだけ時代錯誤でやりたい放題の課長だが、会社はなぜか彼を重用し続けた。課長は69歳になると会長に直訴して定年が延長され、さらに課長から部長に昇進したという。理由は「会長のお気に入り」のためだった。
男性はその後の職場の状況について、こう振り返る。
「長くいる人達も嫌気が差して辞めていきました。自分も会社の体制に不安、疑問を感じて退職しました」
無茶苦茶なパワハラ上司がトップから甘やかされた結果、人材が次々と流出していくことに。日本企業の嫌なところを煮詰めたような職場だったようだ。
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