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後輩が「給料が安いので辞める」→社長は「しょうがないな」と冷たい反応 「そんな社長なら私も辞めます」と激怒した男性の回想

画像はイメージ(AIで作成)

「会社を辞めてよかった」と心から思える瞬間は、その後の人生を振り返って初めて気づくものかもしれない。東北地方の男性(70代~/建設会社の技術顧問)から、自身のキャリアの大きな転機となった出来事についての投稿が寄せられた。

男性は20代半ばから30代半ばにかけて、農業の傍ら近くの建設会社で作業員としてアルバイトをしていた。努力を重ねて重機の運転技術を身につけ、会社から資格取得を勧められると次々と合格。技術者として現場を任されるまでになったという。

しかし、その後会社の雲行きが怪しくなる。

「社長から『すぐ返すから、数百万貸してくれ』と頭を下げられ、私もお世話になっているので母に相談して貸すことにしました」

だが、その後も同じことが度々繰り返され、返済も遅れがちになったため、ついに貸すことを断ったという。(文:篠原みつき)

「人間、悪い期間が長く続くと頑張れなくなるものだ」

良くない噂が消えないまま1年余りが過ぎた頃、ある出来事が起きる。公共事業の発注者の事務所で、年配の“偉い人”から、こう声をかけられたのだ。

「あなたたちは一生懸命に良い仕事をしてくれてありがとう。しかし会社の状況が悪いようだがどうなんだ?」

男性が「良くないようですけど頑張りますから」と答えると、その人は「人間て悪い期間が長く続くと頑張れなくなるものだ」とポツリ。

「その後、自分ひとりが頑張ってもと気づかされる状況になっていきました」

その後、決定打となった出来事があった。後輩の技術者であるA君から「給料が安いので辞める」と相談を受けた男性は、2人で社長に直談判をした。ところが、社長の口から出たのは「しょうがないな」という冷たい一言だった。

ひなびた温泉での偶然の出会いから一転、取締役まで昇り詰める

高卒で入社して10年も貢献してきたA君への冷酷な態度に、男性は怒りを覚えた。

「『そういう言葉は無いでしょ、そんな社長なら私も辞めます』と言ってしまいました」

翌日、社長から「給料上げるから辞めないでくれ」と引き留められ、社長の妻にも泣かれたが、一度口にした決意は変わらず、すぐに引継ぎに入り1週間で退職した。

再就職先を決めていたA君とは違い、ノープランだった男性。「私はどうすれば良いものかと」と悩みながら、その夜、近くのひなびた温泉に浸かっていた。すると、偶然ダンプ会社の社長がお風呂に入ってきて、これから伸びる建設会社を教えてくれたという。翌日すぐに面接に向かい、無事採用となった。

一方、男性が去った後の会社は1年もたなかった。

「この年のお盆に前の会社は、経営者は夜逃げをして倒産となりました」

新しい勤務先では、建設産業の好景気を経て順調に成果を残した。東日本大震災の被害にあいながらも社員一丸となって復旧させ、自身も身内を亡くす哀しい経験をしたという。部長職や取締役を経て、70歳を過ぎた今も週に数日勤務を続けている。

最後に、人生を大きく転換させた出来事を振り返り、こう締めくくった。

「振り返れば、後輩の退職のきっかけで倒産にも巻き込まれず、お風呂での偶然の出会いが人生の半分以上の勤務先となり、運が良かったのでしょう!」

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