「2ちゃんねるはマジでオッサンしか利用してない」 匿名ダイアリーの投稿が話題に
2000年代初頭から急激に利用者の増えてきた日本のインターネットは、今ではパソコンだけでなくスマホも普及したことで、ますます日々の生活に欠かせないものとなった。
しかし、こういう便利なツールの世界にも栄枯というものはあるようだ。ネット掲示板のトップランカーとして君臨してきた2ちゃんねるだが、最近になって知名度が低くなってきたのではないかとする声があるのだ。(文:松本ミゾレ)
高校生からは「ボカロとかもうオワコンです。ダサいです」という発言も?
はてな匿名ダイアリーに先日 「2ちゃんねるがマジで知名度なくなってきた」と題する投稿があった。
今の中高生から20代前半は「2ちゃんねる」という言葉を知らない人も多く、「知っている」という人も2ちゃんねるのまとめブログのことを指していたりする。本家2ちゃんねるの画面を見せても使い方がわからず、
「2ちゃんねるは、マジでオッサンしか利用してないんだなというのを実感した」
と書いている。
また、高校3年生、自称アニメオタクの女子と話した際に「ニコニコ動画見てるの?」と聞いたら「なんですかそれ?」と返されたという。初音ミクについても「ボカロとかもうオワコンです。ダサいです」と言われたといい、本当に時代が変わってしまったようだ。
この投稿は当の2ちゃんねるでも紹介されて、議論の対象となっている。当然中には「はてな匿名ダイアリーに言われてもな」というような意見もあるんだけど、結構まともなコメントも少なくない。一部をこちらでも紹介していきたい。
「今の2chまとめ自体もうTwitterまとめになってきてるしな」
「そうだとして、何か問題でも? 今や主流はTwitterやLINEだよ」
「知名度はなくなって、質の悪い部分だけがネットに広がってしまった感じ」
そもそも2ちゃんねるの最盛期は2000年代の前半、「電車男」が話題になったころだろう。その後ツイッターなんかが出てきて若者はそっちに移動。今も書き込みを続けているのは取り残された中年以上の世代が中心だろうし、若者の「2ちゃんねる離れ」は必然ともいえる。
いずれの書き込みも、2ちゃんねるそのものの知名度なんかさして問題にはしておらず、仕方がないというスタンスだ。
そもそもリアル社会で「2ちゃんねる知ってる?」って聞いてくる人がめんどい
また書き込みの中には、
「実社会で『2ちゃんねる知ってる?』て聞かれたら(聞かれたことないけど)面倒臭いから知らないと答える」
という声もあったが、これは利用者のほとんどが納得する声じゃないだろうか。そんなことを聞かれて「はい」と答えて、相手が水を得た魚のように自分のネット掲示板批評を繰り出してきたらと考えると、めんどくさくて仕方がない。だったら「知らないっすね」と返しておくのが無難となる。
みなさんは年上から「○○って知ってるか?」と話を持ちかけられたとき、それがどんなテーマであろうと「めんどくせえな」と思うことはないだろうか。
やっぱり今回のはてな匿名ダイアリーの投稿者のように、2ちゃんねるのことを若者に聞いて、「知らない」と答えられると、いちいちサイトを見せたり、「まとめは2ちゃんねるじゃないんだよ」みたいな説明をしてくる年長者、嫌過ぎる。若者としても、こういう面倒なおっさんが常駐している掲示板、寄り付きたくもないだろう。
大体、2ちゃんねるやニコニコ動画が下火になって、何が困るのだろうか。若者に限らず人が「これは面白い!」と思うものであれば、黙っていても盛り上がるものだ。流行は移り変わるもの。それが見えないということは、そういうことである。
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