Hagexさん刺殺事件で「はてな」がコメント「捜査が進み、事実が明らかになること待ちたい」
このユーザーは、アカウント停止後も別のアカウントを作り、継続的に誹謗中傷できるよう工夫していた。はてな匿名ダイアリーには2017年9月、「低能先生の捨てIDをわかる限り集める」というタイトルで、ユーザーがこれまでに作ったIDをまとめた投稿もあった。
Hagexさんは今年5月、この投稿も引用し、「低能先生に対するはてなの対応が迅速でビックリ」というタイトルでブログを更新していた。
「私も低能先生に、お下劣な言葉を定期的に投げかけれているのだが、昨日は凄かった。なんと1日に7回も低能コールがきた」
Hagexさん自身はこのユーザーから罵詈雑言を浴びる度、運営元の「はてな」に通報しているが、「私のように罵詈雑言に慣れている人は問題ないけれど、いきなり罵倒がくると、たいていの人は怖がってしまう」ため、
「株式会社はてなは、低能先生に対して『威力業務妨害』で訴えるべき」
だと主張していた。
ネットではこうした背景から、「はてな」は悪質な荒らし行為を繰り返す他のユーザーらへの見せしめとして「低能先生」を訴えるべきだったという声や、ユーザー登録時に電話番号を必須とすることで、ID登録のハードルを上げるべきだったなど、同社の対応の不備を指摘する声も出ていた。
はてな広報「容疑者が特定ユーザーと同一か確定していないため、回答は控える」
はてなの広報担当者はキャリコネニュースの取材に対し、
「現時点では、実際に容疑者が、弊社サービスを利用する特定のユーザーと同一か否かは確定しておらず、犯行の動機など詳しい状況も不明なため、事件と関連付けた形でご回答することは控えさせていただきます。捜査が進み、事実が明らかとなることを待ちたいと思います」
と回答した。また、今後のユーザー登録方法や運営については、
「現時点ではルールや体制の見直しについてお話できることはございません。しかしながら、本件に限らず、より良いサービス運営のための改善には常に取り組んでいるため、引き続き、検討してまいります」
と述べるにとどまった。